トイレ、流し台、洗面台いずれも水を扱うところというのは、「水回り」と言われ、誰でもきれいに保ちたいと願うところだと思います。
これらは、水回りと言われるだけあって、どうしても床が濡れることがありますので、水回りでは、通常はクッションフロアを施工することが多いようです。
内装に関しては、やはり明るい雰囲気で、居心地を良くしたいですね。だから、内壁は、明るい色の壁紙で仕上げ、網戸付きペアガラスサッシ、換気扇、ダウンライト、手洗器、コンセントを取り付けることにしました。
予算を抑えるために、外壁には屋根材の余りを使って、耐水性だけを考え、デザイン性はほどんど考えていません。一方、トイレの室内は、毎日使うところでありますので、「気持ちよく過ごせるようにしたい」と考えて作っています。
私の実家のトイレのように、高齢者が使うところでは、ヒートショックには気を配りたいところです。シャワートイレでは、便座ヒーターが備わっていないものもありますので、ぜひ、「便座ヒーターが備わったもの」をお選びください。
また、底冷えしないように、「壁」、「床」、「天井」をしっかりと断熱したいところです。断熱効率を高めるためには、「質の良い断熱材」と「気密性」がポイントとなります。
トイレはしっかりと断熱効果を高め、ヒートショックを防ぐ! 手すりを付けて、高齢者に優しい快適空間へ
床板にクッションフロアを貼る
クッションフロアを貼る作業も初めての試みになります。やはりYouTubeでHow Toを学び実践というパターンです。
ただし、フロア用の専用カッターは使わない方法で施工していますが、もし仕上がりのレベルを上げるのであれば、やはり、ある程度工具をそろえる必要があるようです。
例えば、「コーナーカッター」と「幅定規」などあるとよいかと思います。
初心者にも簡単な張り方のアイデア
クッションフロアをカットして、壁との間に多少の隙間ができたとしても、
幅木を後から付けることで、隙間を隠すことができます。
この手順であれば、専用のカッターを購入しなくても、金属ヘラとカッターナイフで十分きれいに仕上がります。
ただし、この方法では、
のちに、クッションフロアのみを張替えることは考えていません。
仮にクッションフロアを張り替えるときは、幅木の交換も必要になり、さらに壁紙も同時に交換することが前提となります。
後のメンテナンスを考慮して、施工方法を決めることをおすすめします。
クッションフロアには、床材用接着剤を使用して貼り付けを行いますが、接着剤を塗る前に大まかな形に、クッションフロア(10cmくらい大きく)をカットしておいた方が扱いやすいともいます。
施工は、施工面積の半分に接着剤を塗布後、しばらく時間を置きクッションフロアを貼り、
ローラや刷毛を使い、空気が貼り付け面に残らないようにしっかり掻き出します。
残り半分を折り返します。床板の残りの部分に接着剤を塗布し、しばらく時間をおいてから、折り返していた残りの半分のクッションフロアを貼りつけます。
後は、コーナーの処理をしてから、直線部は金属ヘラをガイドとしてカッターナイフでカットします。
クッションフロアと幅木の組み合わせ方

幅木の取り付けと壁紙貼り
部屋の形状が結構複雑になり、面の構成が多くなっているので、素人が壁紙を貼るには難易度が、かなり高いと感じました。
初心者にも簡単な張り方のアイデア
そこで、対策として考えたのが「幅木」を壁と床のみではなく、
「壁と天井の境」にも取り付けることです。
そのことで、壁紙のコーナー処理が省けますので、かなり難易度を下げることができたと思います。
それでも、浅い窪みのコーナーには壁紙をうまく貼れてませんでした。正直、天井はかなり難しいと思います。
天井のダウンライトは、いったん取り外してから、壁紙の貼り付け作業したので凸部は無かったのですが、それでも、きちんと壁紙の状態を見れてなかったということです。
気づいたときは、もう手遅れで、剥がすこともずらすこともできない状態でした。ただし全体を見れば、個人的には許せる範囲なのかと思います。
初めての壁紙貼り シワがあるも、OK範囲

初めての便器の取り付け DIY
便器の取り付けは、排泄パイプのはめ込みと、便器の固定ボルトのねじ込みとなります。
使用する便器の種類により、取り付け方法は違ってきますが、
我が家で使用したINAXの簡易水洗では、
アダプターをパイプに差し込み、その上に便座を据えるようになります。
アダプターを排泄パイプに差し込む際
逆流防止のために
シール材(私はシリコンコーキングを使用)を塗布することを推奨されているようです。
便器の取り付け

手洗いの取り付け 給水 排水配管施工
最初に手洗い「設置の位置」決めを行います。
使用者の使い勝手を考慮して、高さをきめることが肝心です。
我が実家の場合は、父と母にとって使いやすい高さにするため、事前に確認をしてから作業にはいりました。
手洗いの位置が決まると、付属の給水、排水配管を取り付ける位置が決まり、次は穴あけ作業となります。
壁に穴をあける作業に必要な工具は?
ここでも、ホールソーもしくは自在錐が良いとおもいます。
もしも、ホールソーをお持ちでないときは、私が行ったように、座ぐり用ドリル、もしくはドリルで円を描くように数カ所に穴を開けることで、配管用の穴をあけることができます。
内壁の石膏ボードでは、外壁の板と同じようにドリルで円を描くように数カ所穴をあけ、石膏ボード用の細ノコ、もしくは、金ノコの刃を使って少しづつ大きくする方法でもよいと思います。
換気扇用の穴ほど大きくはありませんので、作業は意外と難しいようです。
しかし、配管には壁際の穴に化粧用のカバーがありますので、あまり神経質にならなくても大丈夫だと思います。
どうしても、きれいに仕上げたい人は、是非、「自在錐」を準備されるとよいでしょう。
手洗いの据え付け面には、板を二重にして強度を確保しています。見た目を考慮し板の上から、壁紙を貼ってから手洗いを据えています。
手洗い タオル掛け LEDライト

小物置き棚 と 人感明暗センサー付きLEDライト
手洗いの上に、タオルや小物を置くスペースとして、小型の棚を設置しています。
人感センサーライトを昼間に反応させるアイデア
棚の裏側には、私の家のトイレと同じように、明暗センサーを機能しないように細工して、人感センサーのみを反応さるようにしたLEDライトをとりつけました。
ですから、天井のダウンライトを点けていても、点けていなくても、人がトイレに入った瞬間にピカリと明るく照らしてくれます。
LEDライト点灯 換気扇作動 ペアガラスサッシ

トイレの暖房機や扇風機を置くための棚をDIY 掃除用品も収納
トイレの断熱性能は、まあまあ良いレベルにあるとは思うのですが、やはり暖房機、あるいは扇風機は必需品です。
そんな小型の家電品を置くための棚を、市販のカラーボードで作ってみました。実はそのカラーボードはトイレに入って正面の窓の下に使う予定で買ったものでしたが、遠い位置に棚があっても使いづらいから、そのカラーボードの棚は不要との事でした。
カラーボード切断して シンプルな棚へ変身するアイデア
それで、思い切って半分にして、低い位置に棚を作って
父母が扱い易い高さに設置することとしました。
これは図面なしの思いつきでの即興です。結果的には意外とその棚が活躍しているようです。
カラーボードが棚へ変身 1F 掃除洗剤 2F 暖房機

シンプルな棚 「軽いもの」を置くには十分な強度

手すりの取り付け 高齢者向けのフル仕様
高齢になると、どうしても足腰が弱くなるのは仕方ないことです。
多少の個人差はあるものの、高齢者にとっては、便座に腰掛けたり、便座から立ち上がる動作は、意外と大変なものです。
しっかりと体重をかけらる手すりのアイデア
その時に、しっかりと体重をかけることができるように、
手すりを床から立ち上げるように組んでみました。
「手すりの取り付け」をお考えの方がいましたら、ご参考までにどうぞご覧ください。
目指したのは高齢者にとっての快適空間

- DIYで快適簡易水洗トイレをお手頃価格にて
- 換気扇は必需品
- 高齢者に優しい手すり
まとめ
トイレを新しくすることを強く望んでいたのは、トイレにしゃがみ込むたびに膝や足腰に苦痛を感じていた父でした。
簡易水洗トイレの便槽と便器、シャワー便座はすべて父が取り寄せたものです。父が自分で便槽の据え付けを終えたタイミングで当人が入院することとなりました。
それから、退院までの4か月半が工事期間となっています。見舞いと並行して作業を進めるかなりハードな期間でしたが、何とか退院に間に合わせることができました。時間に追われながら作業を進めながらも、トコトン使いやすさを考えて形にしています。
そのコンセプトは「高齢者にとっての快適空間」といえるトイレ。
そのトイレとは、まず、便座での立ち座りが楽であること。そして、ヒートショックを防ぐだけの断熱効果が高い室内とあったかい便座があること。また、しっかりと換気ができて、明るくて清潔感ある、明るい室内。
そんな作り手の気持ちというのは、きっと使用する側(両親)にも伝わっているのだと、その表情から感じ取れます。
「ほんのり豊かに、快適に暮らす」ためのヒントになりましたら、幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。