2013年 パナソニック ecoナビ 472 L
VS
2020年 AQUA 2021省エネ101%達成 458 L
実家の冷蔵庫は随分と古くて、製氷が手動で不便だし、冷凍スペースが不足しているようでした。これまでも、何度となく小型の冷凍庫がもう一つあるといいなという話を聞いていました。
しかし、電気代の事を考えたら小型の冷凍庫を買い足しするより、新しい冷蔵庫を購入した方が良いのではないかということになり、これまで使用した260Lの古い冷蔵庫をリサイクルし、冷凍室が2つあるタイプの冷蔵庫487Lを購入することにしました。
電気代が安い冷蔵庫は どっち?
家庭での ”節電のキーマン” は冷蔵庫なんです。
出典:経済産業省 資源エネルギー庁 「家庭におけるエネルギー消費実態について」より
上のデータから分かるように、冷蔵庫と照明器具は家庭における消費電力のキーマンと言えます。
普通に考えても、この二つは他の家電より使用時間が長いので、この結果は当たり前だと思います。特に冷蔵庫は購入してから使い始めたら、あとは引っ越しでもしない限り、コンセントを抜くことはないですよね。
それから、冷蔵庫の消費電力量を証明できるデータはありませんが、以前、私が使用していた2ドアの冷蔵庫(約300L)から、いま使用しているパナソニックのecoナビつきの冷蔵庫(472L)に換えたことで、電気代が安くなったなと実感しています。
また余談ですが、我が家で常用する照明は全てLEDに交換しています。初期費用は掛かりますが、LED照明は寿命も長く、毎月の電気代を節約できるので、こちらの節電効果も大きいようです。
まずは、二つの冷蔵庫の仕様を比べてみましょう。
実家用の新しい冷蔵庫は省エネタイプで冷凍室が2つあります。冷蔵室の扉は、使い勝手の良いシングルタイプのものを選びました。
家電量販店では自動製氷がないAQR-36J(高さ1729㎜ 省エネ基準達成83%)と自動製氷付きAQR-V46J(高さ 1840 ㎜ 省エネ基準達成 101% )で悩んだのですが、
自動製氷 と 省エネ性能 が決めてとなりAQR-V46Jに決めました。
しかし、この記事を書くためにカタログをよく見ていたらAQR-V43J(高さ1750㎜ 省エネ基準達成100%)があることに気づいてしまいました。身長140㎝台の母には、こちらの方が良かったと後悔しています。
カタログスペックを比較 | ||
実家 | 自宅 | |
メーカー | AQUA | Panasonic |
型式 | AQR-V46J | NR-F478TM |
容量 | 458 L | 472 L |
冷蔵室(チルド) | 211 L | 221 L |
製氷室(自動製氷) | ー | 13 L |
新鮮凍結ルーム | ー | 29 L |
冷凍室 上 (自動製氷) | 67 L | ー |
冷凍室 | 85 L | 104 L |
野菜室 | 67 L | 105 L |
高さ | 1840 ㎜ | 1750 ㎜ |
幅 | 600 ㎜ | 685 ㎜ |
奥行 | 710 ㎜ | 683 ㎜ |
質量 | 98 ㎏ | 88 ㎏ |
定格消費電力 電動機 | 70 W | 90 W |
定格消費電力 電熱装置 | 130 W | 198 W |
年間消費電力量 | 270 kWh/年 | ※220 kWh/年 |
※旧JISによる測定値
冷蔵庫の 消費電力量 を実測してみました。
今回の目的は2013年モデルの冷蔵庫と、2020年モデルの冷蔵庫とでは、どれくらいの違いがあるのかを比較してみたくて計測しています。消費電力の計測にはREX-ecoを使用しています。(電気代はデフォルト設定 1kWh=25円で計算)
但し、メーカーも違いますし、全く同じ条件(扉の開閉、室温など)での比較ではありませんので、参考程度にご覧いただければと思います。また、本来であれば1週間程度の連続計測が望ましいのでしょうが、今回は実家に滞在した時間に条件を合わせて、消費電力量の計測を行っています。
2020年モデル AQUA AQR-V46J 458 L 実家
一番の特徴は、冷凍庫が2つあることです。そして、使用頻度が高い冷蔵庫を一番上、2段目にある野菜室は冷蔵庫を開けた時に中の様子が分かるようになっています。
冷蔵室、野菜室、冷凍室(製氷)、冷凍室
冷蔵庫 AQUA AQR-V46J の消費電力量と電気料金
2020年7月に実家の冷蔵庫AQUAを約8時間使用した時の消費電力量と電気料金を測定してみました。普段通りに生活していますので、冷蔵庫の開け閉めを行っています。詳しいデータをご覧いただくと夕食の準備のときに消費電力量が増えているのが分かります。
実家冷蔵庫の消費電力量と電気料金データ
実家冷蔵庫AQUAの消費電力量(毎時)
実家冷蔵庫AQUAの消費電力量(累計)
実家冷蔵庫AQUAの電気料金(毎時)
実家冷蔵庫AQUAの電気料金(累計)
この冷蔵庫を選んだ理由
① 冷凍室が2つある。(上段:取り出しが楽なので常用冷凍、下段:ストック用冷凍)
② 自動製氷装置がついていること。
③ 使い勝手が良いと感じたこと。
・良い点1 冷蔵室から野菜室が見えます。
・良い点2 しゃがみ込まなくて良い。(通常は上の方の冷蔵室、野菜室、冷凍室(製氷)を使う。)
④ 省エネ性能が良さそうだった。(2021年省エネ101%達成)
フレンチドアは、扉が小さいため出し入れがやりにくいと感じています。
二つ扉を開けるのも面倒。
自動製氷や、新鮮凍結は重宝していますが、一番下にある野菜室を開けるときにしゃがみ込む動作がつらい。
(どの冷蔵庫でも一番下の引き出しは使いづらい)
2013年モデル Panasonic NR-F478TM 472 L 自宅
購入当時に消費電力が少なく節電効果が期待できる冷蔵庫として、ecoナビ搭載モデルを選びました。おしゃれなイメージがあるフレンチドアタイプの冷蔵庫を使うのはこの時が初めてとなります。
フレンチドアタイプの自宅冷蔵庫
ecoナビ搭載モデルで経済的
冷蔵庫 Panasonic NR-F478TM の消費電力量と電気料金
2020年7月に自宅の冷蔵庫Panasonicを実家での計測にあわせて、約8時間の消費電力量と電気料金を計測してみました。この時も普段通りに生活をしていますので冷蔵庫の扉は開け閉めを行っています。詳しいデータをご覧いただくと昼食の準備の時に消費電力が増えているのが分かります。
自宅冷蔵庫の消費電力量と電気料金データ
自宅冷蔵庫Panasonicの消費電力量(毎時)
自宅冷蔵庫Panasonicの消費電力量(累計)
自宅冷蔵庫Panasonicの電気料金(毎時)
自宅冷蔵庫Panasonicの電気料金(累計)
消費電力量の比較結果
カタログスペックから分かるように冷蔵庫を稼働させるための電動機と電熱装置の定格消費電力のいずれもAQUAの方が小さいため当然の結果なのですが、冷蔵庫の消費電力量はAQUAの方が少なくなりました。
このようにわずかな違いではあるのですが、同じ冷蔵庫といえども消費電力に違いが出てきます。そして、冷蔵庫の場合は24時間365日フル稼働しているため家庭の電気料金への影響が少なくありません。
消費電力量を比較 | ||
メーカー | AQUA | Panasonic |
型式 | AQR-V46J | NR-F478TM |
計測時間 | 10時間 11分 | 10時間 10分 |
消費電力量 | 507Wh | 662Wh |
電気代 | 12.7円 | 16.6円 |
カタログ年間消費電力量 | 270kWh/年 | ※(220kWh/年) |
※旧JISによる測定値
新しい国際規格(ICE)が2015年2月に発行され、定格内容積、年間消費電力量測定方法の改正されました。
今回の国際規格改正に準じた日本工業規格(JIS C 9801-1~3)の改正が2015年6月に行われ、「省エネ法」、「家庭用品品質表示法」も2016年3月に改正されました。
新測定法は、旧測定法に比べて、定格内容積(L)の表示値は小さくなる傾向にあり、年間消費電力量(kWh/年)の表示は大きくなる傾向にあります。
今回の計測結果より、
2020年モデルのAQUAのほうが消費電力量は少なくて、
より省エネ性能が優れていることが分かります。
仕様の(電動機/熱電装置)の定格消費電力でも明らかなようにAQUA(70W/130W)2020年モデルに対して、Panasonic(90W/198W)2013年モデルと開きがあります。
ちなみに、
Panasonic2020年モデル上位機種では、550Lで 266kWh/年 省エネ達成率111%などもあります。
大型家電は販売店での購入 それとも ネット購入
私は実家用の冷蔵庫の購入で、冷蔵庫の大きさのチョイスを失敗してしまったのですが、その原因を、自分なりに分析してみました。
そもそも なぜ販売店での購入を選択したのか?
冷蔵庫の大きさについては寸法だけでは分かりづらいことろもありますので本当は母を販売店に連れて行き、ドアの開閉感など実際に使い勝手が良いかを見てもらい確かめたいと思っていました。しかし、さすがに高齢の母を連れまわすことはできないと考えました。
母の身長は140㎝台ですので、ある程度容量があり、あまり丈が高くないものを探していてAQUAのAQR-SBS45J(オープン価格、左右に冷凍、冷蔵に分かれた2ドアタイプ)に興味を持っていました。
ネットでの評判も良かったので、後は販売店にてドアの開閉感を確認したくて販売店を訪れました。しかし、残念ながら店頭にはAQR-SBS45Jは無かったので、展示されている冷蔵庫の中で選ぶことに決めたのです。
それからもう一つの理由は、古い冷蔵庫のリサイクル回収を頼みやすいと考えていたし、ネット購入では、古い冷蔵庫の回収の手続きができないだろうとの思い込みもあり、ググることすらしていませんでした。
販売店で商品を購入する メリット・デメリット
冷蔵庫などの家電リサイクル対象品、および一般的な買い物もふくめて私が感じるメリット・デメリットについて上げてみます。
・実物を見たり、触れて商品を確認をすることができる。
・数字で表せない部分を確認できる。(今回は扉を開ける時に必要となる力を確認したかった)
・リサイクル手続きが楽である。
・家電量販店ではメーカー保証以外に販売店独自の長期保証に加入できる。
・自宅に設置してもらえて、梱包ゴミが発生しない。
・リサイクル品の回収をしてくれる。
・色の確認ができる。(昼光色、昼白色、自然光による見え方の違いに要注意)
・試着できる。
・店舗への移動時間がもったいない。
・店内にメーカーカタログ掲載商品を全て展示してる保証はない。
・オープン価格品を取り寄せてもらうとき、価格が聞きづらい。
・営業時間内に店へ行く必要があり、自分の都合だけでは商品を購入できない。
・人目が気になり、欲しくても買えない場合がある。
・週末や繁忙期では支払に時間が掛かることがある。
ネットで商品を購入する メリット・デメリット
冷蔵庫などの家電リサイクル対象品、および一般的な買い物もふくめて私が感じるメリット・デメリットについて上げてみます。
・自分の都合の良い時に、時間に関係なく注文できる。
・人目を気にすることなく、自分の目的に合ったものを選べる。
・商品を自宅に配達してくれる。
・ネットショップでの比較は簡単である。(実店舗を回り、商品を比べることは労力を要する)
・支払い決済が速い。レジ待ち不要。
・外出の支度不要。
・基本的には試着ができない。
・写真で見る色と、実物では色が違うことがある。
・購入金額条件により、送料の支払いが必要になることがある。
・音の確認ができない。(エアコンを含め、商品により店頭でも確認できないものは多い。)
・支払いしても商品が届かないトラブルが今だにあるようです。(信頼できるネットショップを利用することが望ましい)【私は基本的にヤフー、楽天、アマゾンに限定し、クレジット支払いにすることで商品が届いた後に口座引き落としとなるので安心】
・梱包ゴミが増える。
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ネットショッピングサイトの 家電リサイクルへの対応
アマゾンの家電リサイクルへの対応とは 2020年8月
要約すると以下のようになりますが、詳しくはアマゾンのヘルプ&カスタマーサービスにてご確認ください。
・家電リサイクル法対象商品を当サイトでご注文のお客様で、同じ種類の不要な商品をお持ちの場合は、有料でリサイクル回収を承ります。
・配達日前のリサイクル商品の回収、家電リサイクル法対象商品以外の不要品の回収、業務用機器のリサイクル回収は承っていません。
・家電リサイクル対象商品をご注文の場合で、同じ種類のリサイクル対象商品の回収をご希望の場合は、ご注文の商品の配達完了後、SGムービング㈱までご連絡ください。
・洗濯機、冷蔵庫、液晶テレビ、エアコンなど料金は
アマゾンのヘルプ&カスタマーサービスでご確認ください。
・エアコンのリサイクルは、回収日までにエアコンを取り外しておいてください。
・リサイクル料金のお支払いは回収時に業者に現金でお支払いください。クレジットカード、デビットカードなど現金以外でのお支払いは承っておりません。
・家電リサイクル券の写しは、リサイクル回収の際に、業者からお渡しします。
楽天の家電リサイクルへの対応とは 2020年8月
楽天では、家電リサイクル法対象商品に対する扱いについて、特にふれていないようです。楽天市場に出店している各ネットショップが、家電リサイクル券を販売しているようです。
楽天リサイクル 詳しくはこちらへ
・どんな小型家電も回収
・あんしん宅配回収サービス
・データ消去も安全・あんしん
不要なパソコンや小型家電を宅配便回収するサービスです。
ヤフーショッピングの家電リサイクルへの対応とは 2020年8月
ヤフーショッピングでは家電リサイクル法対象商品に対する扱いについて特にふれていないようです。
ヤフーショッピングに出店しているネットショップではリサイクル家電への対応が各店でまちまちとなっていますので表示にご注意ください。
表示例1
” 設置+リサイクル ”
表示例2
” 事前にご連絡いただくことでお届け時に有料で承ります。
リサイクル料は設置時に現金でお支払いください。”
表示例3
あるいは、まったくリサイクルについては触れていないショップもあります。
など各ショップの対応はさまざまとなっています。
リサイクルをサービスとして販売
” 設置サービス+リサイクル ”
のサービスそのものを販売しているところもあります。
私が興味を持っている冷蔵庫は
もし、私が次に冷蔵庫を買い替えるとして、使ってみたいなと個人的に興味をもっている冷蔵庫をご紹介します。興味がある方はご覧ください。
冷蔵、冷凍を左右に大胆配置 AQUA AQR-SBS45J 449L
大胆な発想にビックリしました。中身が見やすく大容量の冷凍室が特徴です。ただし、自動製氷ではありません。
MISTUBISHI 切れちゃう瞬冷凍 MR-B46F 455L
冷凍だけど、解凍不要なんて不思議です。一週間分の食材をまとめ買いする私にはとっても魅力的です。
Panasonic 微凍結パーシャル NR-E455PX 450L
約ー3℃の微凍結で約1週間新鮮保存、解凍いらずで調理もらくらく、これはなんともうれしい。
その他の家電の電気代はこちらからご覧になれます。
まとめ
今回、実家の冷蔵庫を2020年モデルの冷蔵庫に交換しましたが、いったい省エネ性能はどこまで進化しているのか確かめてみることにしました。
その比較相手は、2013年モデルの私の自宅冷蔵庫となります。2016年に省エネ性能を表す年間消費電力量の計測方法が、省エネ法の改正により変更となってるため、省エネ法改正前モデルと改正後モデルの冷蔵庫を、カタログ値で比較することはできません。
今回の実測結果では、2020年モデルのアクア冷蔵庫が2013年モデルのパナソニック冷蔵庫より、
消費電力量では30%ほど省エネ性能が優れている
ことが分かりました。
但し、夜間の消費電力量は評価に含まれていませんので、ご了承ください。