冬の寒さはいつになっても慣れないものですね。そんな冬の暮らしにとって切っても切り離せないのが暖房器具。これまで気にしないようにしていたセラミックファンヒータ―の電気代でしたが、とうとう調べてみることにしました。
リビングのエアコンについては、本体の表示で電気代が確認できるので、今日は寒いから電気代が高いなとか、今日はそれほど高く無いとか何気にチェックしています。
しかし、それ以外の暖房器具についての素性がまったっく分からないまま毎日使いながらも、出来るだけ見ないように目を背けてきました。だってどんな現実があったとしても寒いのは我慢できないですからね。
わたしの冬の暮らしに欠かせないセラミックファンヒーター。いったい電気代はどれくらいかかっていたの？
セラミックファンヒーターの紹介
わたしの冬の暮らしでは欠かせないパートーナーの一つがセラミックファンヒーターですが、現在3台が毎日活躍しています。ちなみに、ここでは登場しない2号クンはトイレで現役として活躍中です。
山善 センサー付きセラミックファンヒーター DHF-K12
我が家のセラミックファンヒーター３号クンはお風呂の脱衣室を担当しています。こちらは、正面パネルに浮かび上がるデジタルの温度表示が良い感じです。
温度設定が可能で、１６℃、２０℃、２４℃、２８℃ から選べます（強、弱の切替ボタンあり）。室温が設定温度になると自動でヒーターは止まり、温度が下がってくるとまた加熱をはじめてくれるので安心感があります。
ただし、その機能が時に災いとなり、これまで何度か入浴後から歯磨きの時間までヒーターをつけっぱなしにしてしまいショックを受けたこともあります。（あ～電気代が～）現在は3号クンとの付き合い方を見直し、使かった後、その場を離れるときは必ずスイッチ付きコンセントのスイッチを切るというマイルールをつくり平和に暮らしています。
セラミックファンヒーター DHF-K12 操作パネル
セラミックファンヒーター DHF-K12 正面
セラミックファンヒーター DHF-K12 消費電力表示
| 山善 セラミックファンヒーター | |
| DHF-K12 | |
| 使用電源 | 消費電力 |
| AC１００V ５０/６０Hz | １２００/１１００[W] |
セラミックファンヒーターDHF-K12の特徴
温風の温度設定を行うと自動制御で温度を一定に保つように働きます。目標温度に達すると温風は自動停止し、ある程度温度が下がると今度は自動で温風を再開します。
設定温度に達していない状態でも温風温度は絶えず強弱を繰り返すようになっているようです。私が通常使用している設定温度２４℃の状態だと４３℃～５５℃の間で波打つように温風温度の上昇下降を繰り返しているようです。
山善 セラミックファンヒーター DSF-VA08
我が家のセラミックファンヒーター1号クンはキッチンを担当しています。
セラミックファンヒーター DSF-VA08 操作パネル
セラミックファンヒーター DSF-VA08 正面
セラミックファンヒーター DSF-VA08 消費電力表示
| 山善 セラミックファンヒーター | |
| DSF-VA08 | |
| 使用電源 | 消費電力 |
| AC１００V ５０-６０Hz | ８００[W] |
セラミックファンヒーターDSF-VA08の特徴
このセラミックヒーターには温度設定機能はありません。人感センサーを備えているので「ECOモード」を選択しているときは人がいる時だけ温風を出すような設定が可能です。
温風温度は８０℃くらい（７８.９℃計測）あるので、寒いキッチンの希望の星となっています。以前トイレで使ってみたら暑すぎたので狭い空間には向いていない気がします。
入浴時のセラミックファンヒーター使用で、毎日どれくらいの電気代がかかっていたんだろう？
消費電力量の計測にはREX-ecoワットチェッカーを使用しています。電気代の単価設定を27円/kWhにして計測を行っています。
ワットチェッカーの単価設定 ２７円/kWh
2023.01.20 入浴時の脱衣室 セラミックファンヒーターを使った暖房消費電力テスト
この日は、通常の私の入浴パターンでセラミックファンヒーターの消費電力量を計測し、電気代を求めてみました。
2023.01.20 外気温度 7.2℃
入浴準備はじめ ヒーターをつけてからすぐにお湯張り開始
18:22 消費電力計測スタート 室内温度１１.９℃
入浴終了 暖房時間：４３分間 電気代：９.０６円
19:04 消費電力計測ストップ 室内温度 １６.６℃
計測時間４３分 消費電力量３３５Wh 電気料金９.０６円
2023.01.21 入浴時の脱衣室 セラミックファンヒーターを使った暖房消費電力テスト
この日は、入浴前にあらかじめ脱衣室を温めるパターンでセラミックファンヒーターの消費電力量を計測し、電気代を求めてみました。
この日は前日の計測日よりも気温が低いため、やや室内温度が上がりづらいようでした。
2023.01.21 参考外気温度 ５.７℃ 20:00
17:48 消費電力計測スタート 室内温度９.６℃
入浴準備 暖房スタートから5分経過
17:50 消費電力計測５分経過 室内温度９.７℃
計測時間５分 消費電力量４４.４Wh 電気料金１.２０円
入浴準備 暖房スタートから１０分経過
17:59 消費電力計測１０分経過 室内温度１２.６℃
送風温風おんど ５４.５℃
計測時間１０分 消費電力量８３.４Wh 電気料金２.２５円
入浴準備 暖房スタートから１5分経過 お湯張りはじめ
18:03 消費電力計測15分経過 室内温度１３.３℃
送風温風おんど ４３.１℃
計測時間１５分 消費電力量１２２Wh 電気料金３.３０円
入浴終了 暖房時間：５１分間 電気代：１０.８円
18:42 消費電力計測ストップ 室内温度１６.０℃
計測時間５１分 消費電力量４００Wh 電気料金１０.８円
山善 セラミックファンヒーターDHF-K12 の電気代はどれくらい？
下の表に計測結果をまとてみました。設定温度２４℃で山善セラミックファンヒーターDHF-K12を使用した場合、入浴の準備時間も含めて４５～５０分間使用するとおおよそ１０円の電気代が掛かっていることが分かりました。
残念ながら室内温度はホッカホッカといえるほどまでは上がり切れていません。おそらく設定温度を２８℃にするもしくは「強モード」にすると温風の温度が上がると思われます。
| 電気代の計測 | ||
| セラミックファンヒーターDHF-K12 | ||
| 2023.01.20 設定温度２４℃ 外気温度７.２℃ | ||
| 使用時間 | 電気代 | 本体表示/温度計 |
| 0分間 | ー | 12℃/11.9℃ |
| 46分間 | ９.０６円 | 22℃/16.6℃ |
| 2023.01.21 設定温度２４℃ 参考外気温度５.７℃ | ||
| 使用時間 | 電気代 | 本体表示/温度計 |
| 0分間 | ー | ー℃/9.6℃ |
| 5分間 | １.２０円 | 11℃/9.7℃ |
| 10分間 | ２.２５円 | 17℃/12.6℃ |
| 15分間 | ３.３０円 | 17℃/13.3℃ |
| 51分間 | １０.８円 | 21℃/16.0℃ |
| 温風の温度 | 上限 / 下限 | 約54℃/約43℃ |
山善 セラミックファンヒーターDHF-K12 の【強モード】電気代はどれくらい？
これまで、設定温度28℃、強モード、といった強力な温風設定で（あ～電気代が高くなりそうで心配。。）使ったことが無かったので、この機会に簡単な計測を行ってみました。
弱モードで設定温度を28℃にすると吹き出している温風の温度が若干あがるのかなという感じです。それに対して、強モードにすると一気に吹き出し温度が上昇しにわかに焦げ臭さも感じるほどです。ちなみに温度を測ると吹き出し温度は一気に最高100℃くらいまで上がっています。
強モードの吹き出し温度であれば、室内温度の上昇も期待できそうです。強モードの電気代はというと弱モードのざっくり2倍といった感じです。
これは、はっきり言って火傷する温度ですね。小さなお子さんがいるご家庭では注意が必要です。また、可燃物を長時間近づけると発火の可能性がないとは言い切れませんので使用環境への注意が必要だと思います。
| 電気代の計測 | ||
| セラミックファンヒーターDHF-K12 | ||
| 2023.01.30 設定温度２８℃ 外気温度８.９℃ | ||
| 使用時間 | 電気代 | 温風の温度 |
| ー | ー | 上限 / 下限 |
| ー | ー | 約55℃ /約51℃ |
| 2023.01.30 設定温度２8℃ 【強モード】 外気温度８.９℃ | ||
| 使用時間 | 電気代 | 温風の温度 |
| 5分間 | ２.７４円 | 上限 / 下限 |
| 10分間 | ５.０８円 | 約101℃/約93℃ |
計測時間５分 消費電力量１０１Wh 電気料金２.７４円【強モード】
計測時間１０分 消費電力量１８８Wh 電気料金５.０８円【強モード】
【設定温度28℃ 弱モード】 温風の温度 約５１℃ 下限
【設定温度28℃ 弱モード】 温風の温度 約５５℃
【設定温度28℃ 強モード】 温風の温度 約９３℃
【設定温度28℃ 強モード】 温風の温度 約１０１℃
キッチンで使っている山善 セラミックファンヒーターDSF-VA08の電気代はどれくらい？
そもそもキッチンは換気扇を使用するので、暖かい空気をとどめることは無理なんですよね。じゃぁって、換気扇をとめると湿気が食器棚についてカビるのは嫌だし、ニオイが充満するのもイヤ。となるとやはり、理想は床暖房なんでしょうね。
まあ、とにかく足元が冷える。
せめて少しの暖を足元に届けたい、そんな用途にセラミックファンヒーターがピッタリのような気がします。
2023.01.21 外気温度 2.0℃
キッチンで活躍する セラミックファンヒーター
2023.01.21 8:01 キッチン室温 ７.０℃
セラミックファンヒーターの吹き出し温風の温度 ７８.９℃
2023.01.21 8:29 キッチン室温 １０.８℃
朝食準備 29分間 消費電力量298Wh 電気料金８.０６円
山善 セラミックファンヒーターDSF-VA08 の電気代はどれくらい？
こちらのセラミックファンヒーターには温度設定がありません。ただON/OFFを切り替えるのみです。ECOモード切替ボタンがありますが、人感センサーを使って自動でON/OFFさせることを「ECOモード」と呼んでいます。
寒い朝の約30分間の朝食準備に山善 セラミックファンヒーター DSF-VA08 を使った時の電気代ですが、約8円でした。温度制御機能が付いていないので結構電気代がかかるのではないかと想像していたので、意外と電気代が安くてびっくりしました。
吹き出してる温風の温度は約80℃ありますので、かなり暖かい印象です。それでも温風の吹き出し口はさほど大きくありませんので、部屋全体温めるためのヒーターではなく、あくまでスポットヒーターとして使った方がよさそうです。
| 電気代の計測 | ||
| セラミックファンヒーターDSF-VA08 | ||
| 2023.01.30 設定温度２8℃ 外気温度２.０℃ | ||
| 使用時間 | 電気代 | キッチン室温 |
| 0分間 | ー | ７.０℃ |
| 29分間 | ８.０６円 | １０.８℃ |
| 温風の温度 | 上限 / 下限 | 約79℃/約 -℃ |
その他の家電の電気代はこちらからご覧になれます。
まとめ
ここで紹介した８００Wと１２００W（1100W)のセラミックヒーターは思っていたよりも随分と電気代が安い印象です。入浴、食事の準備といいずれも毎日の生活の営み1ピリオドごとにセラミックファンヒーターの電気代がおおよそ10円づつかかっているようです。（入浴一回10円、食事の準備一回10円、食事の片付け1回10円、などなど1ピリオド10円みたいな）
ここでは山善の2つのセラミックファンヒーターを紹介しましたが、古いモデルもあり現在あたらしいモデルに替わっているようです。それでも、電気代が極端に悪くなることはないだろうと考えています。
消費電力（W）が大きくなると、電気代は高くなる。
高出力のセラミックヒーターになると、電気代は高くなるから、商品選びのときは消費電力[W] をかならず確認してくださいね。
これまで、電気ヒータのなかではセラミックファンヒーターはかなり安全であろうと思って使ってきたのですが、今回の計測で設定温度によっては吹き出している温風がかなりの高温となることがわかりました。ですから、使用状況によっては火傷の可能性があります。また、可燃物を近くに置くと火災をまねくことも考えられますので注意しましょう。
