わたしは、いい意味で裏切られました。
まさか、こんなに電気代が安いなんて、信じられない。
これまでの「エアコンを使うと電気代が高い!」という刷り込みは一体なんだったのだろう?
もちろん使い方次第では電気代が高くなってしまうこともあるかも知れませんが、「電気代を見える化」し、エアコンを賢く使うことで、「家計にやさしく、しかも快適な暮らし」が手に入ると思いますよ。
ほんのりと豊かに、快適に暮らすために
あなたにお勧めしたい アイテムは
「三菱エアコン」
三菱エアコン (2010年モデル)との出会い
ここに紹介するエアコンは現在も使用している、自宅リビング用の2010年モデルのエアコンです。このエアコンとの出会いで、私の概念がいろいろと覆されました。
いい意味で裏切られ ショックを受けました。
購入当時、正直私にとってまだ「高嶺の花」的存在であったエアコンでしたが、ここまで暮らしが大きく変わるとは予想できませんでした。
仕事の進捗の都合により急遽決まった夜間勤務。あわてて昼間の睡眠用にエアコンを購入。そのため、「夜勤が終わればエアコンはあまり使わないだろうな」となんとなく考えていました。
実際にエアコンをつかってみたら
しかし、そう考えていたのは「エアコンを使ったら電気代が高くつくだろう。」と思い込んでいたからなのですが、予想に反して電気代はそれほどかからないことが分かりました。いまではエアコンなしでの生活は想像ができません。
下の写真にあるように、エアコン本体にあるモニターに電気代を表示してくれます。エアコンのスイッチを「ON」してから「OFF」するまでの間に使用した電気代を、スイッチを切った後に表示します。
ですから、月間の電気の使用量を予測でき、それほど電気代が高くならないことはすぐに分かりました。
一晩エアコンをつけてみて、驚き!! 「電気代が安い!」
夜間勤務がおわり、通常勤務に戻ってからのことです。就寝時のエアコン使用では、最初はタイマーを使い2時間くらいエアコンをつけていました。しかし、エアコンのタイマーが切れたあと、やがて寝苦しくなり、結局は起きてしまうことになります。
そこで割り切って一晩通しでエアコン(設定温度28℃)をつけてみたのですが、その時に、モニターに表示された電気代は
なんと「8円」
「まじでこんなに安いの?」
と驚きを隠せなかったのです。そして、一か月間エアコンを使用してみて、電気代の請求書をみて
「やっぱり電気代が安い!」
となり、すっかり三菱エアコンの虜になってしまいました。
2010年モデルのエアコンを一晩つけた時の電気代実測データ
2010年モデルのエアコンなので、製造されてからちょうど10年経過した状態での実力把握テストとなっています。
エアコンを一晩つけた時の電気代を実測 2020年8月 | |||
三菱エアコン2010年上位モデルMSZ-EM22E7-W | |||
計測時間 | 設定温度 | 設定湿度 | 電気代 |
8H /13日 | 28/29℃ | 60% 弱 | 36.4円 |
8H /16日 | 28/29℃ | 70% 静 | 6.43円 |
8H /17日 | 28/26℃ | 70% 静 | 16.9円 |
8H /18日 | 28/29℃ | 70% 弱 | 3.97円 |
※外気の条件や、設定温度により電気代は違ってきます。なかでも設定湿度の影響が大きいことが分かります。
くわしい記事はこちらのボタンをクリックしてご覧ください。
バツグンの省エネ性能でお財布にやさしい。三菱エアコンの節電効果で固定費の削減に貢献すること間違いなし。快適空間でくつろぎ、暮らしもほんのりと豊かさを感じていただけるのでないかと思います。
リビングで使用している 三菱エアコンの特徴は
リビングで使っている三菱エアコン
2010年モデルの三菱エアコン | |
メーカー | 三菱電機 |
型式 | MSZ-EM22E7-W |
電源・出力 | 単相100V 2.2kW |
冷房消費電力 | 400W |
暖房消費電力 標準 | 445W |
暖房消費電力 低温 | 1310W |
通年エネルギー消費効率 APF | 6.5 |
外形寸法 | H295cm W798cm D295cm |
霧ヶ峰のEMシリーズとはエディオン向けに販売されている量販店モデルです。ベースは上位機種のZシリーズとなりますが、細かな点が異なっています。
2010年上位モデル 三菱エアコンのリモコン
おすすめポイント
① ムーブアイ搭載で人を認識して無駄なく制御
② 風を「風あて」、「風よけ」とお好みで切り替えできる
③ モニターで消費電力を金額で確認できる
④ 湿度調整やミスト機能もあるのでのどに優しい
⑤ 吹き出し音が廉価モデルに比べ静か
⑥ タイマー設定が簡単
実際の電気代はこちらからご覧いただけます。
デメリット
やはり、機能性にすぐれたエアコンは価格が高くなってしまいます。家電量販店でも、シーズン序盤に売り切れになってしまうのは5-6万円のエアコンのようです。
消費電力を可視化できるようなモデルに魅力は感じながらも、価格が高めであるため、ついつい二の足を踏んでしまうかもしれません。しかし、実際にお使いただくことで、その価格差は十分納得いくものだと思いますよ。
スタンダードタイプの三菱エアコン
私は、紹介しているエアコンとは別に、同じ三菱の廉価版エアコンを、2階の寝室用に設置してます。
寝室で使っているスタンダードタイプのエアコン | |
メーカー | 三菱電機 |
型式 | MSZ-GV221 |
電源・出力 | 単相100V 2.2kW |
冷房消費電力 | 535W |
暖房消費電力 標準 | 500W |
暖房消費電力 低温 | 1100W |
通年エネルギー消費効率 APF | 5.8 |
ちなみに廉価版は紹介品の1年後に購入しています。低温時の暖房消費電力だけは廉価版のほうが消費電力が少ないようです。
2023年モデルではスタンダードタイプのGEシリーズには赤外線を使った「フロアアイ」とエアコンと扇風機のいいとこどりの節電機能である「ハイブリッド運転」が装備されています。しかし、住宅設備モデルのスタンダードタイプであるGVシリーズにはフロアアイやハイブリッド運転機能がありません。
2023年三菱ルームエアコン公式サイトの比較表を照らし合わせてみると、住宅設備モデルと家電量販店モデルではほとんど違いはありません。しかし、私が見る限りではFLシリーズの「高温みまもり」の有り無し、スタンダードモデルのGEシリーズとGVシリーズでは「フロアアイ」と「ハイブリッド運転」の有り無しに違いがありますので、スタンダードモデルはご希望する場合は要注意です。
スタンダードタイプと上位モデルでは 何がちがうの?
スタンダードタイプと上位モデルでは価格に開きがありますが、いったい何がちがうのでしょうか?
その違いに、価格差の価値があるのでしょうか?
その 1 送風音
体感で大きく違うのは送風音です。2010年モデルの上位モデルと2012年モデルのスタンダードタイプで比較すると、スタンダードタイプの送風音は送風「静」でもかなり耳障りな感じがすると思います。
就寝時の音に敏感な私は、エアコンの送風音が気になりだすと眠りにつけないため、夏場にエアコンをかけて寝るときは耳栓が必需品となっています。やはり送風音の静かさは、2010年モデル上位モデルと2012年モデルのスタンダードタイプではかなり違います。
取扱説明書による風速の表示を比較 | ||||
2012年スタンダード | 2010年上位モデル | |||
MSZ-GV221 | MSZ-EM22E7-W | |||
風速表示 | 3段階 切替え | 5段階 切替え | ||
静 | ||||
Ⅰ(静) | Ⅰ(弱) | |||
Ⅱ(弱) | Ⅱ(中) | |||
Ⅲ(強) | Ⅲ(強) | |||
ロング | ||||
その 2 温度管理が細やか
また温度管理においても、ムーブアイ搭載モデルは冷気の溜まる床や部屋の中を温度をセンサーで計測して、制御しています。温度設定は 0.5℃刻みとなっており、じつはこの「0.5℃刻み」が結構いいんです。
それに対して、2012年スタンダードモデルでは、温度設定は「1℃刻み」となっており、エアコン室内機で計測した温度で管理します。スタンダードモデルで冷房を使うと、暖かい空気が部屋の上のほうに溜まります。結果として、エアコンは部屋をどんどん冷やそうとして、冷え過ぎぎみになりがちです。
また、2012年スタンダードモデルで暖房しようとしたときも、暖気は部屋の上に溜まります。その温度をもとに温度管理をおこいますので、足元はかなり冷えているのに暖房を抑えるように制御しがちです。
三菱エアコンのスタンダードモデルであるGEシリーズでは2020年モデルから「温度調節は0.5℃刻み」となっています。
エアコン暖房の際はサーキュレーターとの併用をおすすめします。ムーブアイ搭載でも2010年モデルではやはり暖房の効きが物足りなく感じますのでサーキュレーターで部屋の床付近の寒気をエアコンに吹きかけるようなセット(エアコンの設置場所と反対側)すると調子良いようです。冷房では設定温度を上げることで冷やし過ぎを防ぐことができますが、扇風機と組み合わせて「やわらかな涼しさ」を楽しむのもいいみたいです。
その 3 湿度をコントロールできるから快適
それから、上位モデルでは湿度コントロールと風向きのコントロールがきめ細やかにできます。わたしはそこまで気にならないのですが、父がエアコンを嫌がっていたのは
「のどが痛くなる」からという理由からでした。
しかし、設定湿度を上げてからは、のどの痛みを訴えるどころか、暑い日はとくに無理に外出せず、エアコンで涼むようになりました。
ちなみに、2012年スタンダードモデルでは冷房時の湿度に関する調節はまったくありません。(私はあまり気になっていません。おそらく個人差があるのだと思います。)三菱エアコンでもシリーズにより除湿機能に違いがありますので、詳しくはこちらの記事 エアコン選びで迷っていませんか? 「三菱エアコンのラインナップの中からエアコン選びのポイントで比較してみましょう。」をご覧ください。
その 4 風向きを細かくコントロールできる
風向きのコントロールも、設定が細かく設定できます。暑がりの人は、エアコンの冷気を積極的に浴びたいでしょう。そんな人には
「風あて」モード
涼しい風を思いきり浴びてください。反対に寒がりの人には
「風よけ」モード
がおすすめです。
リモコンの内側に詳細設定パネルが内蔵されている
通常の状態のリモコンは、毎日のエアコン操作をしやすいように簡単な構成(上の写真)となっています。
そして、リモコンの下半分をフラップ開けると(下の写真)風の吹き出し方向を事細かく設定できるようになっています。風向きの細かい設定はエアコンを左右で独立させてまったく異なる状態にコントロールできるのようになっています。
リモコンの操作パネルを開けると
「除湿モード」 実は電気代が高いんですよ!
除湿モードについて
「エアコンを使うと電気代が高くつく」と思っているかたは、今だにいらっしゃるかも知れません。電気代を可視化できるエアコンに出会うまでは、私もその一人でした。
実はエアコンの電気代を可視化できることで分かったことがあります。これまで、安上がりだろうと思い込んでいたエアコンの「除湿モード」ですが、実は除湿モードは冷房よりも遥かに消費電力が多いことが判明したのです。
冷房モードでエアコンを一晩をつけても電気代はそれほど高くない
田舎の住宅街にある我が家では、寝る時間から朝まで冷房をつけたままにしたとき、真夏の熱帯夜でも30円を超えることはほとんどないようです。
現に、電気代を気にしていた最初の頃、夜10時くらいから朝6時くらいまで、設定温度28度で電気代8円を表示した日もありました。もちろん設定温度により消費電力は大きく左右されると思います。
試しに除湿モードで電気代を計測してみると
エアコンの冷房使用時の消費電力はそんなに高くないことを実感した私は、「除湿ならもっと安いのでは?」という思いがよぎり、ついつい試してみました。
除湿モードで1~2時間運転したでしょうか。その結果、消費電力の表示はたしか35円くらいを表示していました。
この結果からご想像つくかと思いますが、もしも、一晩除湿モードでエアコンをつけたままにしたら150~200円くらいはかかると思います。ですから、その後は一度も除湿モードを使っていません。梅雨時期に洗濯物を室内干しするときも、冷房設定温度27度くらいでも十分乾きますよ。
終わりに
我が家がある住宅地も今ようやく下水道工事がおこなわれており、トイレの水洗化が始まろうとしています。しかし、街全体の水洗トイレ化が完了するまでは、窓を開ける暮らしは期待できません。そんな私にとって、エアコンは毎日の快適な暮らしに欠かせない存在です。
おそらく、年間でのエアコン使用率はかなり高いと自覚しています。そのような状態で2010年モデルと2012年モデルの三菱エアコンを大切にしながら10年以上使い倒していますが、それでもへこたれる気配は微塵もありません。こんなに古いモデルでも今だに活躍している三菱エアコンなら安心してご紹介したいと思います。