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洗顔料の選び方と洗顔料の使い方

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皮膚科専門医のアドバイス

洗顔料の選び方と洗顔料の使い方Q&A

 

スキンケアについて「Q&A形式」にて一緒に学んでみませんか?

アンサー部分は「皮膚科専門医の著書」より引用または加工してご紹介します。

 

Q1.洗顔料を選ぶときのポイントを教えていただけますか?

A:基本的に洗浄力が高いほど、皮脂とともに天然保湿因子や細胞間皮脂などの保湿成分も洗い流れてしまいます。

結果として肌の乾燥をもたらすため、洗顔料は洗浄力が高ければよいというものではありません。

洗顔料を選ぶときは、洗浄力よりも肌質に合わせて選ぶのがよいでしょう。

 

A:洗顔料の種類としてあげられるのは、まずは「固形石鹸」です。固形石鹸は肌トラブルも少なく泡立てやすいのが特徴ですが、アルカリ性(pH8~pH14)であるため洗顔後に少々つっぱりを感じる方もいます。

ドラッグストアで売られている洗顔料の多くが「フォームタイプ」です。フォームタイプはしっとり系からさっぱり系まで異なった使用感のタイプがあります。

他には、リキッドタイプ、ジェルタイプ、または酵素洗顔といって粉末タイプの洗顔料もあります。

 

Q2.洗顔するとき、何に気を付けたらよいですか?

A:いずれのタイプの洗顔料でも、基本的は界面活性剤で汚れを落とします。そして、敏感肌や乾燥肌のかたはアミノ酸系の洗顔料がよいといわれていますが、いずれにしても汚れを落とすには多少なりとも摩擦がおきています。

そこで、重要なのが泡で洗うことです。

洗顔料を泡立てることにより、肌に接する界面活性剤を減らすことができ、肌の負担を少なくすることができるからです。

 

A:また、肌のバリア機能が低下しているときは洗顔料のpHに気を付けていただきたいのです。

肌の表面は皮脂などから構成されるバリア機能を担う「acid mantle」(酸性の膜)で覆われていて肌のpHはおよそ5.5前後の弱酸性に保たれています。もしも、洗顔料で一時的にアルカリ性に傾いても、通常であればすぐに弱酸性に戻るため問題ありません。

しかし、敏感肌や乾燥肌あるいは肌トラブルがあるときは肌のバリア機能が低下しています。そのように肌のバリア機能が低下している状態でアルカリ性の洗顔料を使うと肌がアルカリ性に傾きやすくなり、さらにバリア機能を低下させてしまう可能性があります。

そのため、肌が敏感な状態のときは弱酸性の洗顔料がおススメです。

 

Q3.洗顔後に気を付けた方がよいことはありますか?

A:洗顔後はしっかりすすいで、洗い残りがないようにしてください。特に髪の生え際や顎は洗い残りが多くニキビの原因になります。

そして、最後に気をつけたいのがタオルでのふき取りです。特に男性に多いようですが、タオルで顔をゴシゴシと拭きとってしまうやり方。このような拭きとり方では摩擦により、肌のバリア機能を低下させてしまいます。

ですから、タオルで優しく肌を押えるように水気を拭きとるようにしてください。

 

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