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あなたの加齢臭対策に役立つ! 皮脂についての学び

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加齢臭が気になりだしたあなたに読んでいただきたい加齢臭対策として役立つ皮脂についてのはなしです。残念ながら、からだのメカニズムから考えると、だれでも40歳を超えた頃から老眼と同じように加齢臭と無縁な生活を送ることは不可能であると考えています。ただし、正しい対策を行うことで加齢臭を抑制できるとも思っています。

加齢臭対策に役立つ「皮脂についての知識」を深めましょう。

 

日本人女性の加齢と皮脂の関係

皮脂と加齢臭は密接に関係していることは広く知られています。そして、若い人にとっても皮脂に良い印象を持っている人はほとんどいないのではないかと思います。

昨今のように男子の美容意識が高く無かった私の思春期の頃でも、あぶら紙でおでこや鼻のアブラをふき取ってテカリやニキビを気にしていたことをよく覚えています。

それから、皮脂が毛根の毛穴に詰まって発毛育毛の妨げとなり、やがてハゲてしまうといった情報は、私の思春期の頃にはすでに常識として広まっていました。

きっとあなたも、皮脂のことを毛嫌いしていた時期があったのではないですか?

しかし、実は皮脂は皮膚のコンディションを保つために非常に重要な働きをしているのです。そのため、とくに女性に関しては美容を目的として、肌に関するさまざな研究が行われているように感じます。

そんな研究のなかのひとつによると、下図のように日本人女性の額の皮脂量は10代から急激に増加して、20歳前後に最大に達したあと30代から40代にかけてこんどは急激に減少することが分かっています。

日本人女性 額の皮脂

女性に限らず、男性も10代20代のころの肌はハリがあって非常にみずみずしいものです。しかし、30代になると肌の状況は徐々に変わってきます。

わたしが30代のころを思い返してみると、同世代の女性たちが、肌の乾燥にとっても敏感になっていた記憶があります。

下に加齢にともなう皮脂についての研究データ示しています。この結果をみても、肌のコンディションに敏感な30代女性たちの心境を反映するような結果となっています。

引用元:「加齢に伴う顔面皮膚の生理的・形態的変化 日本人女性」 模写データ

 

アメリカ人女性 額の皮脂

日本人女性に比べて、アメリカ人の女性は40代での皮脂の分泌の低下が少なく、50代から皮脂の分泌が少ない結果となっています。

引用元:「加齢に伴う顔面皮膚の生理的・形態的変化 アメリカ人女性」 模写データ

イギリス人女性 額の皮脂

イギリス人女性の傾向としては、アメリカ人女性と似てい手50代から皮脂の分泌が減ってくる結果となっています。

引用元:「加齢に伴う顔面皮膚の生理的・形態的変化 イギリス人女性」 模写データ

 

フランス人女性 額の皮脂

日本人女性とは対照的に40代からの急激な皮脂の減少傾向はみられず、加齢による皮脂分泌の減少傾向が見られない結果となっています。

引用元:「加齢に伴う顔面皮膚の生理的・形態的変化 フランス人女性」 模写データ

 

 

日本人女性においては30代から40代にかけて急激に皮脂の分泌が減少する結果となっています。しかし、この傾向は国がかわると違っていてイタリア人女性を対象にした別の研究では20代から40代までの総皮脂量はほとんど変化がないと報告されています。このことは、上図に示す欧米人に関する研究結果と一致しているといえるようです。

また、欧米人の皮脂量は年齢の違いに関わらず大きな変化が見られないのと対照的に、日本人女性の場合は年齢の違いによる皮脂量の変化が大きいのが特徴と言えます。

特に、40代以降の皮脂量の減少が著しいため、乳液やクリームによる保湿はスキンケアにとって非常に重要だと言えます。

 

参考資料:報文 加齢に伴う顔面皮膚の生理的・形態的変化(第2報) 人類差の検討 高橋元次 渡辺弘子 熊谷広子 中山靖久 著

 

日本人女性 頭皮の皮脂分泌に関する研究資料より

前章では、額の皮脂について各国の女性の比較を行った研究結果について紹介していますが、ここでは日本人女性を対象とした頭皮の皮脂についての研究結果を紹介しています。

額における皮脂の分泌と同じように、頭皮の皮脂に関しても、40代からの皮脂の分泌量の低下が認められます。(下図をご覧ください。)

そもそも、皮脂は皮脂腺より分泌されるのですが、皮脂腺は手のひらと足底を除くほぼ全身に存在しており、そのなかでも、顔面と頭部の皮脂腺は大きく、しかも皮脂腺の数が多くなっています。

つまり、皮脂腺が大きくて数が多い顔面と頭部では、皮脂の分泌が多いことが分かっています。詳しくは皮脂腺と汗腺についてをご覧ください。

この二つの研究は、体のなかでも皮脂の分泌が多い代表的な部分について調べられており、これらの結果から、日本人の女性は40代から皮脂の分泌が少なくなることがわかります。

引用元:頭皮皮脂分泌量と年代及び肌質との関連について 模写データ

参考資料:報文 頭皮皮脂分泌量に関する研究(第2報)頭皮皮脂分泌量と年代及び肌質との関連について 中村雅子 著

 

皮脂の役割とは

加齢臭について考えると、皮脂の分泌は大敵のように思ってしまいがちですが、皮脂は肌のコンディションを整えたり、肌を保湿するために重要な働きをしています。

いっぽう、皮脂は放置したままだと酸化し、いわゆる「黒ずみ」毛穴へと発展してしまいます。黒ずんだ毛穴は不潔な印象を与えることになります。

皮膚科専門医著書より

だからと言って、皮脂をすべて取り除くような洗い方はよくありません。

なぜなら、皮脂は皮膚から水分が蒸散することを防いだり、外部から異物が侵入することを防いだりする役割を果たし、皮脂の分泌が適量でないと、皮膚表面の皮脂と水分のバランスが崩れて、肌トラブルの原因になるからです。

皮膚科専門医著書より

 

40代からの保湿を意識したスキンケア

日本人の肌は年齢とともに皮膚の水分量がどんどん減少していき、欧米人と比べて乾燥しやすいと言われています。バリア機能の役割をもつ皮脂についても、肌の水分量の減少とともに30代以降は減少していきます。

エイジングケア化粧品は必要?

エイジングケア化粧品は他のラインよりも高価でパッケージも豪華ですが、エイジングケア用の化粧品で見た目の問題を根本的に解決することは、残念ながらほとんど期待できないようです。(すでに深く刻まれたシワやたるみをエイジングケア化粧品で目立たなくすることは難しい。)なぜなら、化粧品は医薬品ではないため美白成分などの配合濃度の制限があるため効果はどうしても限定的になってしまいます。

しかし、エイジングケア化粧品は保湿成分が比較的高濃度で配合されていたり、油分やつけ心地が滑らかになるような成分が多く含まれているため、特に乾燥しやすい目元の小ジワが目立たなくすることは可能です。

特に乾燥しやすい目元に対してはアイクリームを使用することをおススメ。普通肌、あるいは乾燥肌のかたは年齢を問わず出来るだけ早いうちからエイジングケアラインや保湿力の高いアイクリームを使うとよいでしょう。

皮膚科専門医著書より

 

皮膚科専門医がおすすめするエイジングケア

エイジングケア化粧品は、紫外線対策として抗酸化作用や美白成分を配合したものが多くあります。また、通常の化粧品より油分が多いことが多く、もともとオイリー肌の方が使うと皮膚の油分が過剰となりニキビなどの原因となってしまうことがありますので注意が必要です。

エイジングケア化粧品選びで失敗しないポイントは、「自分の肌に必要な効能は何か?」、「この化粧品には何の成分が入っているのか?」を意識することです。下の表は皮膚科専門医の著書の中で紹介されている資料です。是非参考にしてみてください。

 

エイジングケアについての有効成分
悩み 効能 成分
乾燥 保湿効果 セラミド
ヒアルロン酸
コラーゲン
たるみ ハリ効果 レチノール
EGF
エラスチン
くすみ 美白効果 フラーレン
αアルブチン
ビタミンC誘導体

※最近ではこれらの成分を原液として販売している化粧品があります。

お手持ちの化粧品に必要な原液を混ぜて使うと経済的です。たとえば、参考資料の著者である皮膚科専門医が行っている実例として「肌の乾燥が気になるときはいつもの化粧品に原液のセラミドとEGFを1~2滴プラスして塗る。」という方法を紹介しています。

 

日本人男性の皮脂について

男性の皮脂分泌量は女性に比べてその傾向に違いがあるようです。女性では額と鼻での皮脂量はほぼ等しく、頬はその約半分である事が報告されています。

一方、男性では季節を問わず鼻での皮脂分泌量が非常に多いのが特徴です。冬季のデータでは鼻の皮脂量は額の約2倍の値を示しています。そして、上頬では額の皮脂量の半分(上頬では鼻での皮脂量の1/4の値を示しています。)

一般的には気温が上昇すると皮脂の分泌量が増加すると考えれています。しかし、この研究のデータによると、額では確かに冬季より夏季の皮脂量が多いものの、それ以外の部位を見ると冬季と夏季での明確な差は認められていません。むしろ季節に関係なく顔の部位により皮脂量の差が大きいことが分かります。

日本人男性 加齢にともなう額の皮脂量変化

引用元:皮膚基本特性・季節間変動・加齢変化 「日本人男性 額」 模写データ

日本人男性 加齢にともなう鼻の皮脂量変化

引用元:皮膚基本特性・季節間変動・加齢変化「日本人男性 鼻」 模写データ

日本人男性 加齢にともなう頬の皮脂量変化

引用元:皮膚基本特性・季節間変動・加齢変化「日本人男性 頬」 模写データ

日本人男性 加齢にともなう頬下部の皮脂量変化

引用元:皮膚基本特性・季節間変動・加齢変化「日本人男性 頬下部」 模写データ

日本人男性 加齢にともなう目尻の皮脂量変化

引用元:皮膚基本特性・季節間変動・加齢変化「日本人男性 目尻」 模写データ

日本人男性 加齢にともなう顎の皮脂量変化

引用元:皮膚基本特性・季節間変動・加齢変化「日本人男性 顎」 模写データ

また、年齢による皮脂量の変化に着目すると、女性の場合40代から急激に皮脂量が減少する傾向にあることが分かっていますが、男性では女性ほどの急激な減少傾向はみられません。

 

参考資料:報文 日本人男性の加齢に伴う顔面皮膚の生理的・形態的変化と自己意識について (第1報) 皮膚基本特性の部位差・季節間変動・加齢変化について 大西一禎 山口あゆみ 栗山健一 辻野義雄 藤原延規 著

 

海外の研究 米国研究皮膚科学会誌より

引用元: Journal of Investigative Dermatology ,73:112-117,1979

Marcella Nazzaro-Porro, M.D., Siro Passi, Ph.D., Luigi Boniforti, Ph.D., and Fernando Belsito, Ph.D.

Istituto Dermatologico San Gallicano Roma, Italia

イタリアの研究者による「皮膚表面皮脂中の脂肪酸に対する老化の影響」についての研究報告のなかで年齢と皮膚表面の皮脂の相関を表すグラフがあります。ここでは模写して表示しています。

引用元:「Journal of Investigative Dermatology ,73:112-117,1979」模写データ

イタリアでの研究結果であるため日本人女性のような30代から40代にかけての急激な脂質の減少は見られませんが、他の欧米のデータと同じような傾向と言えるのではないかと思います。

また、男性においては日本人のデータと同様に60代にかけて急激な減少傾向はみられないものの、70代以降ではかなり脂質が減少していることが分かります。

 

まとめ

これまで、加齢臭についていろいろと調べた結果、皮脂の分泌と加齢臭には密接な関係があることが分かりました。

また、皮脂は皮膚の乾燥を防ぎ、角質に適度な湿り気と柔軟性を与え、外部から有害物質や細菌の侵入を防ぐ重要な役割をしていることもわかりました。肌はとても繊細な組織であり、肌の状態を健全に保つには保湿が重要であることも分かりました。

加齢臭に関しては、皮脂の中に占める加齢臭の元となる不飽和脂肪酸(ω7)の割合が加齢とともに増えてくることもわかっています。

男性でも、女性でも皮脂の分泌は加齢と共に減少しますが、皮脂の中に占めるω7(加齢臭の元)の割合は増えていきます。それから、肌は皮膚が乾燥してくると肌を守るために皮脂の分泌を行います。

これらのことから、加齢臭を抑えるには肌のコンディションを良好に保ち、余分な皮脂の分泌を抑えるために、しっかりと保湿する必要があることが分かります。そして、40代くらいから皮脂のコントロールを意識したスキンケアが重要であることが分かるのではないでしょうか。

また、加齢臭だけでなく加齢と共に老人性乾皮症などの肌トラブルを防ぐためにも保湿を意識したスキンケアが非常に重要であることが分かります。

 

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