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有害な老化物質AGEとは

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皮膚科専門医のアドバイス

有害な老化物質AGEについて Q&A

 

スキンケアについて「Q&A形式」にて一緒に学んでみませんか?

アンサー部分は「皮膚科専門医の著書」より引用または加工してご紹介します。

 

Q1. 有害な老化物質AGEとはどんなものですか?

A. 老化物質AGE(advanced glycation end products)は「糖まみれになって劣化した質の低い老化タンパク」のことです。

AGEが作り出されるプロセスは

体の中に取り込まれた「糖」が、タンパク質と結びついて変性する現象を「糖化」と言います。

糖化が起こると、AGEという有害な老化物質を作り出すことになります。

糖化によって産生されたAGEは全身に蓄積され、さまざな健康被害をもたらすことがわかっています。

肌の場合、真皮のコラーゲンタンパクに蓄積してコラーゲンを変性させ、「シワ」や「たるみ」の原因になります。つまり、AGEが多ければ多いほど老けて見えてしまいます。

 

Q2. 老化物質AGEは蓄積されるのですか?

A. AGEは一度作られるとなかなか排出されないという特徴があります。そのため20代から少しずつ体の中に蓄積されてしまいます。そのため、「見た目年齢」は「AGE年齢」に相関するという事実が明らかになっています。

ですから、AGEが溜まりやすい食生活を送っている人と、そうでない人ではAGEの溜まり方に徐々に差が生まれてしまい、40代にもなると見た目年齢に大きな差が出てきてしまいます。

 

Q3. 肌に良い食生活とはどのようなものですか?

A. 特定の栄養素が肌にプラスに働くことはありますが、長期的に考えるとナンセンスです。なぜなら、「見た目年齢」は血管年齢(体内年齢)に比例しているため、特定の臓器(肌)に効果がある食事というのは全身で捉えた場合はあまり意味がないからです。

それでは、どのような食事がよいかといいますと、糖化に着目した食事です。

 

A. 「糖化反応が促進される食事」を減らすようにするのがポイントとなります。

それでは、糖化反応が促進される食事とはどのようなものでしょうか。それは、血糖値の激しい上昇が起こるようなものです。たとえば、

・炭水化物やスイーツ

・清涼飲料水などの糖分

これらは、摂取後すぐに血糖値を上昇させるため、甘いものの食べ過ぎや食事において最初に炭水化物を食べることは糖化を促進する原因になります。

 

次に、糖が血管内で余ることで糖化を促進させることになります。

たとえば、素早く食べられる丼ものをたべたり、早食いの人は糖の消化が追いつかず、糖が血管内で余りがちになります。

「糖化」を防ぐには、ゆっくりよく噛んで食べることが大切です。

AGEの7割は体内でつくられものですが、食品そのものにもAGEは含まれています。

ホットケーキのあの香ばしい褐色の焼き目は糖化反応によってできたものです。AGEは揚げたり焦げ目をつけて焼いたりすることで大量に作られます。

 

A. AGEの量を少なくするには、

・生で食べる

・茹でる

・蒸す

・煮る

といった調理法で食べたりすれば良いということです。

すでに、アメリカなどの一部の健康意識が高い国では、若い人でも家でヘルシーな料理を作って楽しむという文化が少しずつ根付きつつあります。

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