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DIYで役立つシリコンコーキング

毎日の暮らしから切っても切り離せないのが水回り。皆さん毎日使っているキッチン、トイレ、洗面所、洗濯そしてお風呂。

そして、その水回りに欠かせないのがシリコンシーラントを使ったシリコンコーキングなのです。シリコンシーラントは幅広い素材に対応した隙間を埋めるシール材として活躍します。

シリコンシーラントはある程度コシのあるペースト状となっていて、プロによって施工場所に合わせて極細ラインから極太ラインまで用途に合わせてさまざな施工が行われています。

そんなプロのレベルまではいかなくとも、ある程度のシリコンコーキングを出来るようになるとDIYの幅が広がりますのでまずは練習してみませんか。

DIYで活躍する シリコンコーキング

 

シリコンコーキングを行うために準備するもの

シリコンコーキングを行うには、まず欠かせないのはの

・コーキングガン(写真 右)です。

・シリコンシーラント(写真 右から2番目)

・マスキングテープです(写真 中央)

それからカッターナイフや使い捨て手袋、ティッシュ、ゴミ袋などあると良いでしょう。

また、練習に使う端材があると良いのですが、材質は何でも構いません。両面テープで貼り合わせていろんなパターンでの練習ができると思ます。

 

シリコンコーキングの練習に用意するもの

 

 

形状に合わせたシリコンコーキングの練習

シリコンコーキングに使うシリコンシーラントはある程度コシがあり、ちゃんと素材に密着させると垂直方向や天井に施工しても流れ落ちることはありません。(過度な量を使用したり、密着不良の状態ではタレ落ちることはあります。)

シリコンコーキングは家のあるゆる場所に使われいるのですが、そのほとんどが入隅(部屋の壁のように、二つの面が合わさる直角のへこみ)と段差になった部分だと思います。

そこで、2つ代表的なパターンでシリコンコーキングの練習をおこなってみましょう。

入隅へのシリコンコーキングの施工練習

アルミアングル材の端材がありましたので、入隅のパターン練習としてアルミ材の窪んだ角にシリコンコーキングをおこなってみます。

 

アルミ材アングルの入隅

 

マスキングテープでシリコンシーラントが付着する範囲を制限する

シリコンシーラントはペースト状であるため、あらゆる形になじませることができるのですが、無造作に付着させると見た目が悪くなってしまいます。

シリコンコーキングを扱う職人さんによっては、マスキングテープ無で施工できる方もいますが、マスキングテープを使った方がキレイに仕上げることができると思いますので挑戦してみて下さい。

作業のポイント

シリコンシーラントはどんな形にもなじみますので、マスキングテープにシワが入ったり、折れ曲がったり、蛇行したりするとそのままの形状に仕上がります。つまり、シリコンコーキングの出来栄えはマスキングテープの良し悪しに大きく左右されてしまいます。

意地悪な言い方をすると、マスキングテープが下手だと、どんに腕のいい職人さんにシリコンコーキングをおこなってもらっても仕上がりはキレイになりません。

 

マスキングテープの貼り方でシリコンコーキングの幅が変わる

 

シリコンの施工幅にあわせてノズルのをカット

一言にシリコーンコーキングといっても、施工場所、施工目的によってさまざまな大きさで施工されています。

その目的にあわせて、ノズルの開口径を変えることで、作業性が良くなります。幅広くシリコンコーキングを施工する時はノズルの開口径を大きくするためにノズルの根元からカットします。

逆に、細くシリコンコーキングを施工したい時はノズルの開口径を小さくするために、ノズルの先端を小さくカットします。

 

ノズルのカット位置で、ノズルの開口部の大きさが変わる

 

シリコンの塗り方 ノズルの運びかた

私が、以前アルバイトでお世話になった建築板金の職人さんに教わった方法では、シリコンコーキングを施工するときのノズルの運びには2種類あるとのことでした。

施工法の名称があるのか不明ですが、下の写真の状態から「➡右方向へ運ぶやり方」と「⇚左方向へ運ぶやり方」だそうです。

慣れた職人さんであれば下の写真よりもノズルを90°近くまで立ててマスキングテープ無しで左方向へノズルを送ることでキレイに施工する方がいると聞きました。ノズルの先端の開口部を施工する入隅に当てると、施工面とノズル自体が接する部分がマスキングテープの役割を果たしシリコンのはみ出しを防ぎます。

また、同時にノズル開口部の後ろ側(入隅の壁にノズルが接すると、ノズルの開口部は接地する2つのポイントでノズルの進行方向に対して前側と後側に分けられます。)がヘラの役割を担い滑らかに仕上げることができるそうです。

ここでは、職人のような腕が無くても初心者にできるシリコンコーキングの施工法としてノズルを➡右方向へ運ぶやり方をご紹介します。

 

シリコンの施工幅にノズルの太さを合わせる

 

マスキングテープの幅に合わせてシリコンを塗る

この方法を簡単に言い表すと、「少し多めの量のシリコンを塗って、余分なシリコンをふき取る仕上げ方」といえます。

つまり、シリコンの一部を捨てながら仕上げていきますので、ややもったいない気もしますが、割り切って作業をした方が良いと思います。

目安としては、下の写真のようにマスキングテープの端にシリコンの幅を合わせるイメージで良いと思います。

シリコンは少なすぎるとマスキングテープの境目まで届かずシリコンのラインが蛇行したようになってしまいます。また、多すぎるともったいないし、細いマスキングテープを使用している場合はマスキングテープからシリコンがはみ出すこともあります。

 

シリコン量はマスキングテープの際に合わせる

 

指ヘラをおすすめ (手袋使用)

シリコンの施工でヘラを使う方もいます。もちろん、私も購入品や自作のいろんなヘラを試したことがあります。

安全性についての注意

安全性を考えると、ヘラを使用するか、もしくは「手袋を使用した指ヘラ」で作業することをおすすめします。現にシリコンシーラントには皮膚で触れないように表示してあります。

 

私の実感として、どんなヘラよりも指でシリコンを伸ばした方が確実にキレイに仕上がるのではないかと思っています。ただし、指をヘラ代わりする場合はあくまで自己責任で作業をおこなってください。

今回、手にフィットするタイプの使い捨て手袋を使ってシリコンの伸ばし作業をやってみたのですが、良い感じでしたので安全性を考えると素手ではなく手袋を使用することをおすすめします。

 

手袋をつければ、指ヘラ!

 

指ヘラのふき取りが大事  ー元パティシエからの学びー

作業のポイント

ヘラであれ、指ヘラであれ一筆ごとにキレイに拭き取ることが大事

 

ちょっと畑違いのはなしをご紹介します。

縁あって、私は若い頃に知り合った元パティシエからケーキ作りを鍛えられた経験があります。機械を使わない手作業のメレンゲ作りで腕がパンパンになる日々でした。そんな彼から教わったのは、

ホールケーキにホイップクリームを塗る作業ではヘラを使うのですが、一度ヘラにクリームを載せてスポンジケーキに塗るとヘラにはどうしてもホイップクリームが残ってしまいます。そのクリームが付いたままのヘラでケーキに塗ったクリームに触るとせっかく塗ったクリームがヘラにくっついて剥がれてしまいます。

ケーキ作りの常識

・クリームに触りクリームが残った状態のヘラでそのままケーキを触るのは厳禁。ヘラに残ったクリームは、ヘラをボールのエッジでしごくことでキレイに落とします。

・ホールケーキをカットするとき、1カットごとにナイフを濡れふきんでキレイに拭き取らないと切り口が汚くなる。

 

このケーキのデコレーション経験は、シリコンコーキングの施工にも当てはまっているなと実感しています。

ヘラを使ってシリコンを伸ばして仕上げるとき、シリコンが付着したままのヘラでまだ乾かないやわらかなシリコンを触るとシリコンがもぎ取られるようになってしまいます。

ですから、ヘラでも指ヘラでも共通しているのですが、一度シリコンに触りシリコンが付着した状態のままでは再びシリコンに触るのは厳禁です。

キレイな仕上がりの秘訣

シリコンに一度触れた「ヘラまたは指ヘラ」は、その都度ごとに「ヘラまたは指ヘラ」をキレイに拭き取ること

 

指へラでシリコンを伸ばすように整える

そのため、何度もヘラあるいは指のふき取りを行う必要があります。こまめな「ヘラまたは指ヘラ」のクリーニングにはティッシュが最適です。また、その汚れたティッシュをいれるためのゴミ袋を大きく開けた状態にしてから作業を開始しましょう。

 

マスキングテープを剥すタイミングは超重要!

マスキングテープを剥すタイミングは?

ポイントは A.S.A.P.    as soon as possible  つまり、「出来るだけ早く」

コーナー部を小さくシリコンコーキング

指ヘラでシリコンを伸ばすように整えてからすぐにマスキングテープを剥しています。

 

コーナー部を大きくシリコンコーキング

同じアルミ材のコーナー部にシリコンを太く施工した場合で、マスキングテープを剥すタイミングによる仕上がりの違いを比較してみました。

 

施工後すぐにマスキングテープをはがすとキレイ

マスキングテープ際(きわ)のシリコンが厚いと上側のようにモッタっとした感じにはなりますが、際のラインはまっすぐハッキリしてキレイです。

 

施工後 30分乾燥させてからマスキングテープをはがすと

マスキングテープの際には、どうしてもいくらかシリコンがのってしまいます。それでもすぐにマスキングテープをはがすと「シリコンがわずかにめくられた感じ」にはなりますが、施工後すぐならシリコンが柔らかいので結構馴染んできます。

しかし、マスキングテープを剥さず30分ほど乾燥させてしまうと、シリコンの表面はすでに固まり膜が出来上がっています。

 

30分乾燥すると シリコンの表面はすでに硬化が始まっている

すでに硬化したシリコン表面の膜を無理やりはがすような感じになってしまうため仕上がりが汚くなってしまうのです。

 

わずかな段差へのシリコンコーキングの施工例

サッシ枠などの薄いアルミ材を窓枠に固定したとき、ちょうどこのような段差が生まれます。こういう場所では、もちろんビス止めをおこなうのでアルミ材は窓枠にしっかり密着されるのですが、雨水は沁み込んできます。

ですから、こういう場合はシリコンコーキングを薄く施工すると良いのです。

 

「サッシ枠取付け」を端材で再現

 

マスキングテープは角部に合わせると施工しやすい

基本的には窪みにシリコンを馴染ませるようなイメージを持つと良いのではないかと思います。

 

シリコンの施工幅にあわせてノズルをカット

シリコンの施工幅は、マスキングテープを貼る位置で決まります。シリコンの施工幅を決めたら、シリコンの幅に合わせてノズルをカットして調整します。

 

マスキングテープの際までシリコンを塗るイメージで

塗るシリコンの量は少なくても多すぎても上手くいきません。マスキングテープの際までシリコンがくるようなイメージが良いと思います。

 

指ヘラ 最強!

もしも、指ヘラを試してみる時は手にフィットする使い捨てビニル手袋を使ってください。

 

 

指ヘラで薄く伸ばし整える

ヘラもしくは指ヘラでシリコンを伸ばすときは、必ずヘラをティッシュで拭き取り、ヘラをキレイな状態にしてからシリコンを伸ばしてください。

 

シリコンコーキングの施工 完了

 

シリコンシーリングの管理について

シリコンシーリングはカートリッジタイプになっています。出口はアルミフィルムで封をしているものが多いように思います。シリコンを塗るにはコーキングガンが必要となります。一度開封したカートリッジは使い切るのがベストですが、数日間であれば再使用が可能です。(半年とか放置すると出口側がほぼ固まり使用できなくなります。)

これが絶対ではないのですが、使用の一例として建築板金のバイトで学んだシリコンの管理法をご紹介します。

① シリコンシーリングに付属のノズルを必要な大きさのところでカットする

ノズルはシリコンシーリング本体にねじ込み式となっているのですが、開封するためにはノズルを外して、ノズルの先端を封のアルミフィルムにあてて手のひらでノズルのネジ部を叩きフィルムに穴をあけます。

開封してから、ノズルをカットしても構いませんが、開封したときにノズルの先端はシリコンシーリングの中にのめり込みシリコンが付いた状態となってしまいます。そして、シリコンが付いたノズルをカットする作業で手が汚れる可能性が高くなってしまいます。

シリコンコーキングの施工では必要以上に手にシリコンをつけないことが重要です。

なぜなら、シリコンで汚れた手で作業を行うと、シリコンを関係ないところにベタベタと広げてしまうからです。とくにガラスにはシリコンをつけないように注意が必要です。

ですから、シリコンを開封する前にノズルを先にカットます。ノズルをカットしてから先端をアルミフィルムにあてて開封するようにしています。ヘラと同様にノズルの先端部にシリコンが付着しているとシリコンの出方に影響をあたえますので、ティッシュでこまめに拭き取りキレイにします。

② コーキングガンの操作方法

「手を汚すな」 「指ヘラ最高」 ではダブルバインドで困ってしまいますよね。多分無意識にやっているのですが、「指ヘラは右手の人差し指のみ」しかもこまめに拭き取り、コーキングガンを使用する時は「右手の人差し指を遊ばせて」中指、薬指、小指、親指でレーバーを操作しています。

コーキングガンはレバーを何度か引くことでシャフトがシリコンカートリッジの後部を押してカートリッジ内の圧力が高まることでシリコンが出てくるようになっています。コーキングガンの後部に小さいストッパーがあり圧力を保つことができるようになっています。

ですから、作業を中断する時はコーキングガン後部にある小さなストッパーレバーを押してカートリッジに圧力がかからないようにします。そうしないと、シリコンが垂れてきますので注意してください。

 

③ 開封済みのシリコンシーリングを再使用するとき

シリコンを使いきれず、翌週に使いたいなというときがありますよね。そんな時は使い終わったらそのまま放置します。シリコンの硬化を防ぐためにキャップを使う方もいるようですが、結局は固まってきます。

開封済みのシリコンシーリングは空気に触れるノズルの先端部から徐々に固まっていきます。その硬化部分がノズル内で留まる間(どのくらいの期間かは明言できませんが)なら再使用が可能だと思います。

再使用の時、固まったシリコンに穴をあけようとするのではなく、まずはノズルをネジ部から外し、ノズルの先端から棒で押してみてください。そうするとノズルの先端部で固まったシリコンの塊がまだ固まっていないシリコンを押し出してくれます。(ちなみに、ほとんどのコーキングガンには押出し棒が備えてあります。)

 

まとめ

浴室に内窓を取付けるにあたり、シリコンコーキングはどうしても必要不可欠な作業となりますので、これまで施工経験がない方に向けてポイントを簡単にまとめてみまた。

すでに施工が終わっているシリコンを見ると、「何てことないじゃん」なんてきっとそう思うかもしれません。しかし、これまでシリコンコーキングの施工経験がないと、この作業も意外とムズイです。

まずは一度、端材を使ってシリコンを施工する練習をしてみるとよいでしょう。

テキストのコピーはできません。