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中空ポリカ&断熱 DIY

簡易内窓のフレームをカットするコツ

彼岸も過ぎ、だんだんと寒くなるこの季節におすすめの手軽な冬支度として、小さな窓に最適な簡易内窓があります。

価格も手ごろであるため、初心者のかたでも気楽にトライできる内窓DIYです。といっても、やはりキレイに仕上げるにはちょっとしたコツがあります。

その中でも、簡易内窓の見栄えを大きく左右する、樹脂フレームをカットするコツをご紹介します。

簡易内窓の樹脂フレームをキレイにカットするには

 

まずはカットのための治具をつくろう

もしも、あなたが簡易内窓のきれいな仕上がりを希望されるのなら、それなりの準備が必要になると思います。

なかには、ノコでフレームをキレイにカットできる、加工センスにあふれた方もいらっしゃるとは思いますが、ノコを使ったカット作業は何気に難しい基本作業の一つといえます。

そこで、Youtubeアルブル木工教室で紹介されていた「鋸ガイド」をまねて作ったものをご紹介します。

見ての通り、何の変哲もないサイズが違う2つの角材をビス止めして合わせたものです。この時、大切になるのは「角材の端面が直角になっていること」です。

私は端材を使っていますが、購入時の角材端面が残っている端材を使っています。一般的に購入した角材の端面は機械でカットしているため、通常であれば直角が出ていると思います。

切断用のノコギリガイドとマグネットシート

端材と100均一の両面テープ付きマグネットシートを使っています。マグネットシートはハサミで切り取りできます。

 

ノコギリガイドのサイズは

のこぎりガイドはある程度の長さを確保しておいた方が良いと思います。ちなみに私のノコギリガイドのサイズは下写真の通り長さは150mm、□18×18mmの角材、□45×30mmの角材を組合せています。

 

 

切断治具 ノコギリガイドの完成

ノコギリガイドの両端面にマグネットシートを貼ると完成です。アルブル木工教室の動画の中ではノコギリは「アサリ無しのノコ」をおすすめしていますが、私はアサリ付きの通常のノコを使用してマグネットシートが痛んだら、その都度交換するようにしています。

 

 

簡易内窓の部材形状とは 【断面】

取扱説明書には部材の寸法表示がなかったため、私自身で計測した値を表示しています。

注)寸法計測にノギスは使用していません。定規による寸法計測ですので、おおよその値だと思ってください。

 

 

 

簡易内窓フレーム&レールキット 横カバーの切断作業

取扱説明書の手順に沿って取付けを行います。まずは窓枠の左右に取り付ける横カバーから取り付けていきます。

簡易内窓の横カバーを切断 ケガキ作業

簡易内窓はフレーム同士を突き合わせるように組み立てるため、フレームの切り口がいかにいキレイに仕上がっているかがポイントとなります。

そこで、切断するためのケガキ線もきれいに正確に書くことが必要となってきます。ですから、下写真のようにスコヤを使って正確に直角な線を引くことが望ましいでしょう。

ケガキ線はカットするすべての面にケガくほうが良いと思います。横カバーでは3面で構成されているためコの字断面の3面にケガキをおこないます。(内側にケガく必要はありません。)

 

 

裏当て木材を使って簡易内窓の横カバーをカットする

わたしは、最初裏当てなしで横カバーをカットしていましたので、特に問題がある訳ではないのですが、ノコで切断する際にモノをしっかりと固定することでケガの予防にもなりますので、是非おすすめします。

横カバーをカットするときに、裏当て木材を入れるとカットしやすい

 

下の写真は、横カバーの切断作業の裏当てとして凹部に端材を入れている様子が分かるように強調したものです。もちろん、下写真のような状態で横カバーと裏当ての木材を一緒に切っても構いません。

 

 

横カバーをカットする時、「裏当て木材」はこの位置にセットします

実際の切断作業では、下イラストのようにノコギリガイドのマグネット面よりも内側に裏当ての木材をセットします。

 

 

ケガキに沿ってカットする

樹脂フレームをカットする際、樹脂用のノコを使用します。ノコは押し引きを連続させても切れますが、ノコギリガイドを使って切断面をキレイにカットする場合は「引き切り」のみを行うほうが良いようです。

イメージがうまくわかない人は、アルブル木工教室の動画をご覧になることをおススメします。

 

キレイに直角にカットするための治具と使用法を紹介

詳しく、わかりやすい「ほぞ接ぎのやり方」についての解説がある動画になります。この中でほぞの胴付き部をキレイにカットするための治具と使用法を紹介していますので、興味がある方はご覧ください。

Youtubeアルブル木工教室より

ホゾで木組みのスツールを作ろう 手加工編part3 ホゾの凸を作り組み立てる

 

 

ケガキに治具をセットするとき、刃の厚みを意識してノコの左側を合わせる

下の写真のように「ケガキ」と「ノコ刃の左端」を意識すると良いと思います。

 

ノコを引くときは、ノコギリガイドのマグネットにノコをあずける

ノコギリガイドのマグネットにノコがぴったりとついているということは、ノコは樹脂フレームに対して直角になっているということなのです。

ノコを引くときに必要以上に力んでしまうと、ノコがわずかにマグネットから離れてしまい、知らず知らずと斜めに切り進んでしまうことになってしまいます。

 

 

 

もしも、ズレてしまった場合の対処法とは

樹脂フレームをカットする場合、どうしても木材よりもズレが生じやすい印象があります。特に作業台に樹脂フレームをセットしたときに、自分から見えない背面がどうしてもケガキからズレやすいようです。(背面では樹脂フレームは裏当て木材がに当たらないため、切断時に樹脂が変形していると推測しています。)

もしもズレてしまった場合は、下図のようにズレてしまった部分を作業台にしっかり当てるようにセットし、ノコギリガイドを使用することをおすすめします。

下写真をよく見ると、横カバーをカットしたときに裏側にあった部分がケガキから少しずれていることが分かります。

このような場合は、上のイラストのようにケガキが見えてしかも樹脂フレームの裏当てができるような状態とし、ノコギリガイドをケガキに合わせてノコをやさしく引いて切断面の修正を行います。

 

簡易内窓フレーム&レールキット フレームの切断作業

簡易内窓のフレーム用部材は6本梱包されています。引違い戸は2枚ありますので、縦フレームに4本使用し、残り2本をそれぞれ半分にして上フレームとして、残り半分を下フレームに使用します。

簡易内窓のフレームを切断 ケガキ作業

下写真は縦フレーム用のフレーム部材を4本まとめてケガいている様子です。こうすることで、4本の寸法を同じに仕上げやすくなります。但し、これだけでは1面のみのケガキとなってしまいますので、できれば4面にケガくことをおすすめします。

 

 

スコヤを使ってケガキ線をとなりの面に伸ばす

 

4面のケガキ完了

となりの面に正確に伸ばしたケガキ線は1周まわって同じ場所に戻ります。

 

簡易内窓のフレームを切断 ケガキに治具をセット

下写真では、ケガキ線が分かるように治具を少しずらしています。実際にノコギリガイドをセッティングするときは、「ノコギリの刃の厚み」を意識して使いましょう。

 

治具 ノコギリガイド使用のポイント

ノコで切断作業を行う場合、まず材料に必要な長さの位置にケガキ線を入れます。ノコ刃の左側がケガキ線にくるようにノコギリガイドをセットします。ノコ刃の厚み分は材料の不要な分に含まれていると考えると良いでしょう。

 

 

 

 

 

簡易内窓のフレーム切断 おすすめしないカット法

簡易内窓フレーム&レールキットに用意されているフレームは、フレーム内部に中空ポリカーボネートなどの面材を挟み込む構造となっているため、開口部に切り込みが加工されています。

下図のような状態でカットすると、右側の開口部は切断作業でノコが通過する際にどうしてもわずかに変形して逃げてしまいます。そのためカットした時の切り口にズレが生じてしまいやすくなっています。

しかも、ノコギリガイドの背面(奥側)はノコによる切断作業中は見えないため、ケガキ線に対してノコ刃の軌道が一致しているのか、それともズレているのかも分からないのです。

 

下写真のように、フレームのフラットな面を上にするとケガキも見やすいし、ノコギリガイドの納まりもよいため、ついこの状態で切断作業をしたくなります。しかし、切り口にズレが生じやすいため、私個人的にはおススメしません。

 

 

簡易内窓のフレーム切断 おすすめするカット法

ノコによる切断作業をする際、ノコの先端側はしなりやすく、場合によってはノコの軌道が左右に流されてしまう傾向にあると感じています。

下図からも分かるように、ノコギリガイドには上部とノコの柄側(手前側)にマグネットが取り付けられています。そのため、手前側ではノコ刃の軌道が非常に安定していると考えられます。

つまり、この向きでカットするとフレームが変形しやすい開口部側ではノコの軌道が非常に安定していることと、ノコがしなりやすいノコギリガイドの背面側では、フレームは開口部が無いためしっかりしていています。そのため、ノコの軌道のズレが軽減され比較的安定して切断作業ができるようです。

 

 

 

 

簡易内窓のフレーム切断 L型クランプでさらに作業性がアップ

切断作業をよりスムーズにするために、さらにL型クランプ等でフレームとノコギリガイドをまとめて固定してしまうと良いようです。

ただし、フレームは開口部があるため、あまり強く締めすぎるとフレームが変形してノコギリガイドが傾き、上手く固定できなくなってしまいます。ですから、ある程度クランプの締め付け力を加減して、左手をしっかりそえることが大事になります。

 

L型クランプで固定 おすすめしないカットの向き

 

開口部側はズレやすい

L型クランプで固定すると、切断作業はかなりやり易くなります。しかし、フレームの開口部を奥側にしたときの切断面は、下写真のようにどうしてもケガキ線からズレやすいようです。

 

 

L型クランプで固定 一番おすすめするカット方法はこれ!!

フレームの開口部を手前にして、ノコギリガイドをケガキ線にあわせ、ノコギリガイドをL型クランプで固定する。

 

 

イラスト解説 ノコの運び方 ①~③  カット工程

ノコギリガイドのマグネットにノコをしっかり当てて、ノコ刃がマグネットから離れないようにまっすぐ引きます。

イラスト解説 ノコの運び ④~⑧ ノコの戻し工程

前工程③までノコがきたら、ノコをフレームとノコギリガイドから離して楕円を描くようにして⑧(最初の状態)の位置まで戻します。

イラスト解説 ノコの運び ⑨~⑪ カット工程

再び、ノコをフレームとノコギリガイドのマグネットに当てて⑨、ノコがマグネットから離れないように注意しながらまっすぐ引きます。

これを繰り返すことで、フレームをキレイにカットすることができます。但し、木材をカットする時のようにキレイにはいかないようです。私の感覚では80~90%の仕上がりといった印象です。

木材の場合は、カンナ、ペーパーによる修正や仕上げができるのですが、それにくらべ樹脂の場合は、へたに修正しようとすると切り口が汚くなったりしますので、出来るだけ一回のカットで仕上げたいところです。

誰がカットしても、完璧にキレイに切れるという保証はできませんが、練習すれば治具を使わないでフリーでカットするよりも遥かにキレイにフレームを切断できると思います。

 

 

フレームの切断面はこんな感じ

 

トイレのプチリフォーム「光 簡易内窓 フレーム&レールキット」を取付けて断熱効果を高める

トイレのプチリフォーム 簡易内窓の取付け

前回、脱衣室の小窓に簡易内窓を取付けるDIYを行ったのですが、1820mm×910mmの中空ポリカーボネートの半分が余ってしまいました。

そこで、寒さが厳しくなる前にトイレの寒さ対策を行うことにしました。トイレに取り付ける簡易内窓は、脱衣室に取り付けたものとまったく同じものです。

そのため、作業内容の流れに関する詳しい説明は省略して簡単に紹介します。

詳しい作業の流れをご覧になりたい方はこちらの記事をご覧ください。

簡易内窓用(引違い窓用)フレーム&レールキットの取付け方

トイレの窓 簡易内窓を取付ける前

トイレの窓はごく普通のアルミサッシ窓となります。窓枠の奥行は100mmありますのでふかし枠の必要はなく、非常に作業しやすい条件となります。

 

 

 

簡易内窓の取付け 横カバー、上レール、下レールの取付け

トイレの窓枠のサイズは幅814mm、高さ543mmです。今回も、簡易内窓 フレーム&レール キットに同封されている取扱説明書に寸法を記入しながら作業を進めています。

左横カバー寸法:543ー1=542mm

右横カバー寸法:543ー1=542mm

上レール寸法:814ー4=809mm

下レール寸法:816ー4=811mm

 

横カバー、上レール、下レールの取付け完了

今回も一般的な両面テープを使用して、横カバーと上下レールを取付けています。

引違い戸の面材 中空ポリカーボネートをカットする

引違い戸の面材である中空ポリカーボネートを、取扱説明書のメモ欄で計算したサイズに合わせてカットします。

パネルの採寸とカット

パネル(面材)の縦サイズ:543ー25=518mm

パネル(面材)の横サイズ:(814÷2)ー5=402mm

中空ポリカーボネートをカットするときの、ちょっとしたコツをまとめた記事がありますのでよろしかったらご覧ください。

中空ポリカーボネート板をカットする方法

簡易内窓の取付け モヘアテープで気密性をアップ

幅6mm×厚み6mmのモヘアテープを左右の横カバーと手前の引違い戸の中央裏側に(3カ所)に貼っています。

基本的には、内窓を頻繁に開閉する予定はありませんので、モヘアテープの取付けにより内窓の開閉性を犠牲にすることになったとしても、内窓の気密性がアップすることを重視しています。

簡易内窓 昼間の様子

トイレのサッシ窓には型ガラスが使われていますので、もともとプライバシーはかなり確保されていますが、内窓の面材に中空ポリカーボネートに使うことで明るさを損なわず、さらにプライバシーの保護にもなります。

 

簡易内窓 夜の様子

簡易内窓のフレームの色も影響しているのでしょうが、非常に落ち着いた雰囲気があり、それほど安っぽい印象はないように感じます。

ただし、面材の中空ポリカーボネートに関してはかなり好みが分かれるところだと思います。

トイレの快適性アップ  簡易内窓の取付け

冬場のトイレはどうしても寒いですよね。私の場合、これまで便座ヒーターと小型のセラミックヒーターで比較的過ごしやすい環境を整えていました。しかし、住宅は窓からの熱の侵入と損失が大きいことが下図からもよくわかります。

引用元:(国土交通省)のデータを加工して表示しています。 快適・安心なすまい なるほど省エネ住宅 国土交通省

先日、脱衣室の内窓取付けが手軽に行えたし、また、中空ポリカーボネートが余っていたこともあり、そこで、トイレの新たなプチリフォーム項目として窓の二重化を行ってみました。

 

 

 

まとめ

商品名が簡易内窓というだけあって、基本的にはかなり簡単な作りの内窓だと思います。ですから、どなたにでも手軽にお試しいただけるものだと思っています。

私は、繰り返しお伝えしているように、面材として使用する中空ポリカーボネートは断熱効果を考えると非常に効果的だと思いますが、いっぽうで、その個性的な外観を受け入れきれない人もいると思っています。

それでも、やはり「冬の寒さを何とかしたい」と思っている方にとっては気になる存在だと思います。

新しいことに挑戦するときのネックとなるのは、「価格が高くないか?」、「本当に効果があるの?」、「やり方が分からないけど、自分にもできるだろうか?」こんな不安だと思います。

自分にもできるか不安に思っているDIY初心者の方が「簡易内窓を取付けしてみよう」という気持ちになれたなら幸いです。

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