中空ポリカーボネートを加工する時、カットは意外と難しくありませんか? そんなカットのコツをご紹介。(ウィークエンドのDIY)
中空ポリカーボネートをカットするときの「 注意点 」
ポリカーボネートは非常に丈夫な素材です。ですから、実はカットがやや大変です。
中空ポリカーボネートはその構造から、
「中空の部分」と「節の部分」からなっています。
切る方向で難しさが違う 中空ポリカーボネート
中空の部分については、比較的にカットは簡単です。ですから、中空の穴が通っている方向に沿ってカットするときは材料が「薄い部分」なので楽なのです。
問題は「中空の穴を横切るようにカットする」ときです。この作業は男性にとっても意外と大変だと思います。
あまりにも切りにくいので、以前、「樹脂用のノコ」で中空ポリカーボネートをカットしたことがあるのですが、この方法はおススメしません。
なぜなら、「キリ粉が静電気を帯びて中空の部分に入ってしまう」からです。もしも、エアーコンプレッサーをお持ちでしたら大丈夫かもしれません。
しかし、キリ粉は「静電気を帯びている」ので、きれいにキリ粉を取り除けるかは不明です。
保護フィルムは「 カット後 」に剥します。
これは、あまりにも当たり前のことなのですが、あえて簡単にご紹介します。
DIYを行っている方はよくご存じだと思いますが、化粧板のような建材はほとんど保護フィルムでカバーしてありますよね。
中空ポリカーボネート板も通常は保護フィルムでカバーされています。ですから、中空ポリカーボネート板をカットしてご使用になるときは、保護フィルムの上からカットラインをケガキます。
そして、保護フィルムを剥さずに、カット加工します。
例えば、カット加工後に木枠に中空ポリカーボネート板を入れるような組み立てをしたいときは、保護フィルムをつけたままで、木枠と仮組みをして確認することで、手直しや調整がやりやすくなります。
あるいは、木枠にはめ込む部分のみのフィルムを剥して組み立てをおこない、中央部分のフィルムは組立完了後の一番最後に剥すことで、傷なくきれいに仕上げることができます。
中空ポリカーボネート板を「 カットするときの ポイント 」
お勧めするカッターは
きれいにカットするには、まずは「切れ味のよいカッター刃」できれば
刃幅が18mmあるタイプ
をお使いになるほうが良いと思います。(9mmの刃はひ弱であり、力を入れにくいため)
更に言うなら、壁紙のカットでもよく使用されている黒刃(薄刃タイプ)が好ましいかもしれません。
2~3回に分けてカットするのがコツ
中空ポリカーボネート板をうまくカットするコツは、2~3回にに分けてカットすることです。中空の穴に沿ってカットするときはさほど難しくなく、おそらく1回でカットできると思います。
お勧めするカット方法はコレ!
「中空の穴を横切るようにカットする」ときは、無理せず2~3回にわけてカットしましょう。
ちょっと「残念なアドバイス」だとお感じの方もいるでしょう。しかし、横方向にカットする時に、「一度でカットしてしまうのはかなり無理があります。」しかも、無理をするとケガをしてしまいます。
中空ポリカーボネート板を加工したいとお考えのかたにお伝えしたいのは、もしも、きれいな仕上がりを求めるときは、できるだけ素材の中空ポリカーボネート板を「カットしないで利用できる方法」を考えることをおすすめします。
組立手順の一例
中空ポリカーボネート板をカット
たとえば、下イラストのように中空ポリカーボネート板をカットするとします。
この時に、考えていただきたいのは、カットが困難な横方向(カットライン ② )をできるだけ短くするように、手順を決めるとよいと思います。
下図の例では、まず カットライン ① は切りやすい方になりますが、こちらを先にカットすることで、カットライン ② が短くなりますよね。
難しいカットは短くなるように
保護フィルムを貼った状態で確認する 【 仮組 】
中空ポリカーボネート板の保護フィルムをはがす前に、「溝を加工した内窓建具の枠」と「カットした中空ポリカーボネート板」を仮組してみることをおすすめします。
もしも、中空ポリカーボネート板をがきれいに入らないようであれば、「保護フィルムをはがす前」のこの段階で、中空ポリカーボネート板を「追加カット」して調整すると良いでしょう。
保護フィルムを剥がさず、枠に仮組みして確認
「 木枠に入る部分のみ 」フィルムをはがす
木枠と中空ポリカーボネート板を本組立する前に、中空ポリカーボネート板の保護フィルムを部分的にはがします。
下図では保護フィルムをカットしたように表現してますが、木枠の溝に入る部分だけ保護フィルムをめくっていただきたいと思います。
めくったフィルムを無理にカットしようとすると、カッターやハサミで中空ポリカーボネート板に「キズ」を入れてしまう危険性があります。
保護フィルムの端部を剥して、組立て
木枠と中空ポリカーボネート板を組み立てる
木枠と中空ポリカーボネート板を完全に組立てから、保護フィルムをはがしましょう。
この段階で保護フィルムをはがしても問題ないと思いますが、念のために窓枠にはめて内窓が完成した段階で保護フィルムをはがすと、より安心ではあります。
組立て完了後にフィルムを剥がす
DIYで内窓を作ってみました。 【CAD編】
中空ポリカーボネート板を使ってDIYで内窓をつくるのもいいですよね。オリジナルの内窓を作ってみてはいかがでしょうか?
CADを使ってレイアウトを検討
中空ポリカーボネートを使ったDIYをご紹介します
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ペアガラス風 アイデアDIY 中空ポリカーボネートで作るペアガラス風サッシ
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こちらのDIYは難易度がぐっと上がります。正直なところあまりおすすめしません。なぜかと言いますと、上手くいく保証がまったくないからです。私は失敗した場合も想定しており、最悪の場合は下地を再加工して壁紙を貼り換えるつもりで取り掛かった「イチかバチかのチャレンジDIY」です。
暗い和室に北からのやわらかな日が差し込み随分と印象がよくなりました。正直なところ無謀なチャレンジが何とか形になり、ホットしています。
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こちらは、かなり大掛かりな作業となります。中空ポリカーボネート自体には全く手を加えず最後に「ただ置くだけ」です。
しかし、天井の骨組み作業は足場(私は立ち馬を使用)は必需品といえるでしょう。二重天井化により、寒かった古民家和室がエアコンの効きも良い快適な空間に様変わり。
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