食事の準備が整い、キッチンから食卓へ料理を運ぶときはやはりトレイがあると便利ですよね。しかし、一人暮らしでは手を抜いた料理となりがちでつい食器をそのまま運ぶ暮らしが定着していませんか?
一人暮らしでは何でも楽をしてしまいがち、だからキッチンの近くにあればソファーとテーブルでも食事をしてしまうのは私だけではない気がする。だけど、やっぱり姿勢がヤバいよね。だから、これからは食卓できちんと食事をする習慣をつけたい。
とはいっても、使いたいと思うようなトレイになかなか出会わないので自分で作ってみました。
DIYしてみませんか? シンプルなトレイ
トレイをDIYするために準備したもの
もともとはトレイを購入する目的で入店したホームセンターでしたが、なかなかピンとくるものがありません。もちろん100均でもトレイは購入できますがなんか気乗りせず、かと言ってデパートで本格的なお盆を購入するとまでは気持ちが高ぶらないし。
そんな感じでホームセンターをぶらぶらしてふと目に入ったのがアルミ複合板。
アルミ複合板とハンドル
サイズは幅450mm、奥行300mmとちょうど良く、厚み3mmで軽くてお値段も手ごろだし、これならモダンな感じのトレイができる予感しかない。しかし、アルミ複合板よりもアルミハンドルの方が高いといのはちょっと微妙な感じではあるのですが、見た目と実用性からチョイス。
レシート
DIYトレイの製作 アルミ複合板の穴加工
通常のトレイであればふちどり部には高さがあり、食器が落ちたり汁がこぼれないような造形となっています。もしも、そのような機能面を重視するのであれば、アルミや樹脂あるいはビニールのモール材を取付けるのも良いとおもいます。
しかし、見た目重視と割り切ってモダンに仕上げるのも良いのではないでしょうか。まあ穴を開けるだけなら作るのは簡単。なのでかなりハードルが低いDIYです。
アルミ複合板 穴位置のケガキ
先ほどは、簡単といってしまいましたが、「穴あけ」をあなどるなかれ!
このようなハンドルの取付けでは、穴位置をちゃんと合わせないとネジを締めることができません。せっかくならキレイに仕上げたいですよね。わたしが購入したアルミハンドルの取付け用ネジ穴は120mm間隔となっています。
定規やコンベックスを使って、均等な位置に穴あけするようにケガキます。
ハンドル(取手)の取付け位置
下穴の加工
次にケガキ位置に穴をあけるのですが、ドリルの先端部は一見すると尖っているようにおもいますが2つの刃が交錯する構造となっているため、針のように一点で尖った形状ではありません。
そこで、通常はポンチで少し加工物に窪みをつくりドリルの先端がズレないようにします。ただし、このアルミ複合板のようにどちらかというとデリケートな素材の場合はあまり打撃を与えない方が良いように思います。ニードルのようなもので軽く刺すだけで良いでしょう。
ケガキ位置からズレないように下穴
ちなみに、ポンチが無かったので私は細いドリルで下穴を開けてケガキのズレがないようにしています。できれば細いドリルで下穴を開ける場合でも、ポンチ(あるいはニードルなど先端がとがったもの)を軽く押えつけて小さな窪みを作ることでズレを防止できます。
ネジ穴の加工 4.5mm
今回使用するアルミハンドルにはM4(4mm)のネジが切ってあります。ですから、ネジ穴は少し大きな4.5mmにしています。
もしも、穴位置のズレが大きくなってしまいネジが入らないときは、ネジ穴径を大きくすることで対処できますのでご安心ください。ただし、ネジ穴を大きくしたときはネジが穴から抜けないように平ワッシャを使用しましょう。
M4ボルトのためのネジ穴
DIYトレイの組立て
トレイの組立といってもハンドル用のネジを4本とめるだけなのです。しかし、アルミ複合板の厚さは3mmと薄く、付属のネジでは長すぎるため使用できませんでした。そこで、M4×15mmのスリムヘッド小ネジと平ワッシャを用意しています。
トレイにハンドルを取付ける
アルミ複合板のアルミ材は非常に薄いため、ネジ止めするときは平ワッシャを使用することをおすすめします。(ネジ頭が材料に沈み込まないようにするため)
アルミ複合板にハンドルをネジで固定
U字断面のビニールモール材(中空ポリカーボネートの端部シール用として準備していた)があったので、アルミ複合板の端部にはめ込んでみました。
額縁をイメージしてビニールモール材を斜めに(45度)カットして4面につけてみたしたが、ビニールモール材の溝幅がやや広いために角部が浮き上がり納まりが悪いようでした。そのため、下の写真のように横方向にだけビニールモール材を取付けています。
ビニールのモール材をつけてみました。
トレイの使用イメージ
収納場所の広さを考えると、トレイの幅は400mm(40センチ)が理想と考えていました。購入したアルミ複合板は300×450mmとやや大きいのですがトレイとしてちょうど良い大きさのようです。
一人分の食事を載せたイメージ
まとめ
今回の簡単DIYトレイは想像以上の仕上がりに満足しています。やはり、アルミ材を使ったシンプルな造形がモダンな印象を与えるのだと思います。
機能的にも必要十分といった感じです。もちろん、大量の陶器皿を運べるほどのタフさはありませんが、料理を盛りつけした通常のお皿を運ぶのに何の不安もありません。このトレイのおかげで、何度も皿を運んだりすることもなく、食事の準備や食後の片付けもスムーズに行えています。
使用後にトレイを白いキッチンボードに置いたときもスッキリと馴染むところが好印象です。
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