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汲み取り式トイレ卒業!水洗トイレへのリフォームで快適な暮らしを実現

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いよいよ水洗トイレがやって来ました。とはいっても、実はこれまで家の中にいる限り、シャワートイレの快適性からか汲み取り式のトイレだということを意識したことはほとんどなく、意外と不快感は無く暮らしていました。

しかし、一歩外に出てみると臭突の先が隣家にほど近く、2階の高さでは臭気の濃度が高いために窓を開けようという気にならない。日によっては、1階でさえ尿臭さが漂うこともあるという生活。残念ながらこれが汲み取り式トイレの実態です。

ただこればかりはどうすることも出来ない。行政による下水道整備が進むまでは。

 

下水道工事と水洗トイレ設置までの流れ

下のフロー図は簡易水洗トイレから水洗トイレを設置するまでの工程を我が家のケースについてまとめたものになります。

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詳しくはこちらの記事をご覧ください。

下水道の整備と変わる暮らし

 

水洗トイレ設置までの工程

それでは、実際に行われた工事について写真を交えながら紹介します。

下水道の整備

2023年7月 夏の暑い時期に土木工事がおこなわれていました。

下水道本管の埋設工事
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下水道本管の埋設工事 溝
下水道工事 溝 jpg

 

我が家の水洗トイレの設置工事

2024年2月末から工事がスタート。

排水設備の施工

排水設備 1

生活排水を下水道本管に流し込むには、まずは自宅の全ての水回りから配管を繋ぎ合わせる必要があります。(排水設備)

つまり、トイレだけでなく、これまで側溝に流し込んでいたお風呂の排水、台所の排水も全て下水道へと流し込むために排水パイプを接続していきます。

 

排水設備の施工前

自宅の玄関前 工事前
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自宅台所付近 工事前
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排水設備のための配管ラインを掘削

トイレ(風呂)から取付管までを繋ぐライン
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キッチンから取付管までを繋ぐライン
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排水設備 配管接続

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トイレ以外の排水設備は下水道本管に接続。このとき、流し台、洗面台、お風呂、防水パン(洗濯機を据付ける)に排水トラップが備えてあることを確認する必要があります。

注意

屋内にある各排水口に排水トラップを備えていない場合、排水設備を下水道本管に接続するときに下水道本管から臭気が逆流してきます。

 

トイレからのラインと点検口設置
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キッチンからのラインと点検口設置
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トイレの撤去と便槽の埋設準備

便槽部から下水管(排水設備)への接続処理は一番最後になります。

便槽(簡易水洗トイレ)の汲み取り口
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簡易水洗トイレの便器を撤去
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便器の撤去準備とて仮設トイレを設置
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コンクリートを打設して復旧

排水設備の設置作業を終え、最後にコンクリートを打設し復旧します。

鉄筋を施工

便槽を埋設し、トイレからの排水配管を接続する作業は終了。その後にコンクリート打設の準備として鉄筋を敷き詰めています。

トイレまわり
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キッチンまわり
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コンクリート打設

トイレまわりの仕上げ
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キッチンまわりの仕上げ
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水洗トイレの設置

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水洗トイレについては、かなり以前から調べていてました。とくに使用する水量については簡易水洗トイレとの比較でかなり違うことも認識していました。予算的に可能であれば使用する水量が一番少ないTOTOのNEOREST(大3.8L 小3.0L)がいいなと。

しかし、簡易水洗トイレからの切り替えとなると下水道との接続工事もあるため、かなり高いハードルのように感じてしまいました。そこで、ネットのランキングにおいて人気があり、しかも割と手ごろなお値段に感じたピュアレストQRで見積もっていただきました。

見積もり合計 781,000円
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ピュアレスト(便器)& アプリコット(便座)
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詳細ページ公式ページ

 

ピュアレストQR  TOTO 手ごろなタンク式トイレ

使用水量(大4.8L 小3.6L) 深さがあり手洗いしやすいボウルを採用していて、高さを抑えてコンパクトなタンクを使っています。

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ピュアレスト 便器の特徴

ピュアレストQR
セフィオンテクト 便器の陶器表面をナノレベルのツルツル仕上げをしているため、汚れやカビが落ちやすくなっています。
ふちなし形状 従来の便器だと汚れがたまりやすかったフチの裏側(見えない部分)をなくしたので掃除がしやすい。
トルネード洗浄 渦を巻くようなトルネード水流だから、少ない水量で効率的に洗浄します。

 

ピュアレストQR
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アプリコット お手入れが簡単なウォシュレット

アプリコット F1 便座の特徴

アプリコット F1
ワンダーウェーブ 流速の違う洗浄水を交互に噴射することで水玉を連射するワンダーウェーブ洗浄。少ない洗浄水でも快適な洗い心地。
便器きれい 使用前に便器ボウル面にミストを自動で噴霧し、汚れを付きにくくします。(プレミスト)
ノズルきれい ウォシュレット使用前後に水でノズルを洗浄するセルフクリーニングに加え、「きれい除菌水」でノズルの内・外を自動洗浄。
ノズル掃除 リモコンの裏側にあるノズルボタンを押すとノズルが出てくるようになっています。ノズルのお掃除が簡単。

 

ピュアレスト∔アプリコット(ウォシュレット)
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アプリコット(ウォシュレット)の壁掛けリモコン
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リモコンは他グレードとの共用となっており、一部(パワー消臭)機能しないものもあります。

 

通気菅(通気弁)の設置

一見すると、簡易水洗トイレの臭突のようにみえますが、パイプの先端についているのは排気ファンではありません。水洗トイレの排水を行う際、パイプを閉じたままで汚水を流すとパイプ内が負圧(マイナスの圧力)になり、水がうまく流れません。

ボトルの水 縮小

例えば容器に入っている水をただ逆さまにしても空気が水を引っ張るような状態となるため、ボッコボッコ(空気が出口から逆流して容器に入る)といって脈動しながら水が出る感じになります。しかし、容器を逆さまにして水が出始めてから容器の底に穴をあけると穴から空気が入るので、容器の出口から空気が逆流する必要がありません。つまり、なめらかに水が流れるようになります。

通気弁はトレイの排水をしていない時は閉じていますので、臭気が外へ出ることはありません。ところが、トイレの排水を行うと配管内が負圧になるため通気弁が開き、通気弁から空気が配管内に取り入れられます。その結果、汚水が配管内をスムーズに流れるようになっています。

通気菅(通気弁)
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海外における下水道整備費用の個人負担は? by Gemini

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海外では下水道整備費用を個人に負担させるケースがあります。

負担方法

  • 受益者負担金: 下水道を利用する個人に直接負担を求める方法。
    • 接続時に一時金を徴収する。
    • 下水道使用料に上乗せして徴収する。
  • 税金: 下水道整備費用を税金で賄い、間接的に個人に負担させる方法。

負担割合

  • 国や自治体によって異なる。
  • 個人負担が大きい場合、補助金制度などを設けていることもある。

  • アメリカ: 下水道整備費用の大部分は個人負担。受益者負担金と税金の両方で賄っている。
  • イギリス: 下水道整備費用の大部分は税金で賄っている。
  • フランス: 下水道整備費用の半分程度は個人負担。受益者負担金で賄っている。

Sources

  1. 笠間市公式ホームページ – 公共下水道事業受益者負担金制度Q&A: https://www.city.kasama.lg.jp/page/page001019.html
  2. 佐野市 – 受益者負担金について: https://www.city.sano.lg.jp/sp/suidokyoku/gesuidou/question/4338.html
  3. 春日部市 – 公共下水道への接続はお早めに: https://www.city.kasukabe.lg.jp/soshikikarasagasu/suidobushisetsukanrika/gyomuannai/3517.html
  4. 今帰仁村 – 下水道について: https://www.vill.nakagusuku.okinawa.jp/detail.jsp?id=52295&pageStart=0&menuid=11277&funcid=2
  5. 八代市 – 下水道事業受益者負担金(分担金)制度について: https://www.city.yatsushiro.lg.jp/kiji0031676/index.html

 

まとめ

下水道とクリーンタウン jpeg

今後も日本において水洗トイレの普及は必要不可欠だと思います。しかしながら、インフラの整備には多大な費用が掛かるため個人への負担が求められています。そのことが地方における下水道普及への足かせになっている印象を受けます。

個人負担の重みもさることながら、実は汲み取り式トイレ(簡易水洗トイレ)とは言え、シャワートイレを設置すれば貧窮な感じは1ミリもなく結構快適な暮らしになることから、さほど水洗トイレに対する切望感はないのでないかと思います。特に、高齢者にとっては昔のポットン便所に比べれば簡易水洗トイレでも十分満足しているのに、自己負担してまでわざわざ水洗トイレに交換することにメリットを感じていない人は少なく無いと思います。

しかし、街全体の住環境を向上させるには皆が足並みを揃えることが望ましいと言えます。現に、日頃の散歩道として通る隣町はすでに水洗トイレ化が進んでいるため街の空気がキレイ(臭気が漂っていない。)なんですよね。自宅の水洗トイレ化を終えることで、隣家へ対する心苦しさも無くなりホットしています。

できることなら、洗濯物を外に干したり、布団を外に干せるようになる日が、近い将来にやって来ることを願ってやみません。

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iboxnj
マイペース派で、「変人」に憧れる管理人のアイボックです。必要は発明の母といわれるように、暮らしに直面する問題を一つ一つクリアする事をやっていたら、些細なものからちょっといいアイデアと思えるものまで出来ていました。そのときは必死にやっていて、気づいてなかった。いつの間にかDIYが好きになっていたようです。