LIXILの内窓インプラスを取り付けてみたけど、窓枠に隙間ができてしまい「どうしよう?」なんて思っていませんか。
もちろん、こうなる事は開口部を計測したときに薄々感じていたことでしょう。しかし、外窓サッシと窓枠との間に大きなスキマがあるほどに開口部が傾いてなければ意外と簡単に調整できます。
たとえば、内窓とりつけの開口部が傾いていない場合、1時間ほどの作業で比較に簡単に調整できると思います。我が家のリビングと同じようなケースの窓枠調整の参考になりましたら幸いです。
内窓の窓枠に隙間ができたときの対処法
気になる窓枠の隙間 リビングのインプラス
LIXILのインプラスをリビングの出窓に取り付けてみたのですが、窓枠に隙間ができてしまいました。インプラスを取付けする開口部を計測した値はLIXIL インプラス(内窓)発注から取付けまで DIYの記事内で確認できますが、「高さ」の計測値をみると中央部と10ミリの差があることが分ります。
新築物件では開口部の歪みは少ないと思いますが、中古住宅においては、まあしかたない気もします。でも、せっかくインプラス(シール材を多用して気密性を意識している印象がああります。)を取付けたのならば、窓枠の取付け精度を上げたいものです。
この記事では、私がおこなったメーカーの調整材を使用しなくても出来る簡単な窓枠の調整法をご紹介します。
リビングに取り付けたインプラスのすき間
メーカー調整材の代わりに準備したものとは
私が調整材として準備したものは、ホームセンターで購入した厚さ3ミリのゴム板です。厚みは他にも薄いものや厚いものも豊富にあります。
また、調整材として合板などの端材を利用するもの良いと思います。特に下枠の調整では木材のほうが安心感があるかもしれません。しかし、ゴム板といっても硬めの材質であればさほどつぶれるようなものでもないでしょう。
私が調整材として選んだのは「NRゴムシート」(天然ゴム)です。ゴムシートの魅力はハサミでカットして使用できる「手軽さ」です。
このゴム板は押してもフニャフニャするような感触はなく、むしろ硬めな印象を受けます。
調整材としてゴム板を用意
メーカーでは樹脂製の調整材(厚さ1ミリ)を用意してあり、10ミリ間隔でV溝が入ったものを必要な幅に分割して使用できるようになっています。インプラス for Renovation P45 平板
窓枠(上枠)の調整方法
まずは、ガラスにシリコンコーリングが付着したり、作業による破損を防ぐために障子(内窓の本体)を外します。
窓枠のすき間の現状を確認
内窓取付け時に計測した開口部の寸法では、開口部の中央部と左側では10ミリの差があったので、3ミリのゴム板を3枚差し込むようなイメージをもっていました。では実際にどうでしょう。
上枠の取付けネジを緩める前
上枠の取付けネジを緩めると、下の写真のように隙間がでてきました。
上枠の取付けネジを緩めると
ゴム板の準備
上枠の幅を実測してみると、62ミリくらいなのでゴム板はやや狭めの55ミリ幅にカットしています。(シリコンコーリングを施工しやすいように)
私の場合、「ハサミでゴム板をカットした」と言っても下の写真のようにかなりゴツイ万能ばさみを使用しています。もしも、通常の文具用ハサミを使って3ミリ厚のゴム板をカットするとなると少々しんどい作業となりそうです。
ゴム板ならハサミでカットできる
ゴム板を窓枠の隙間に差し込む
インプラスがメーカーとして準備してある調整材(平板)は厚さ1ミリです。だけど10ミリほどのすき間に何枚もの調整材を差し込むのは不便な感じもあり、今回は厚み3ミリのゴム板を準備してみました。
予測と違い実際には3ミリのゴム板は2枚しか差し込めなかったことから、くさび形状のスキマを埋めるには3ミリのゴム板だけでは難しい印象を受けます。あわせて1ミリのゴム板もあると良いでしょう。
ゴム板で隙間を調整したら、上枠の取付けネジを締めて隙間の調整作業はほぼ完了です。念のため、障子をはめ込み開け閉めに支障がないかを確認します。特に問題なければあとは仕上げの工程となります。
窓枠のすき間にゴム板を差し込む
上枠のすき間を調整する場合は少々粗い調整でも支障はないように思います。しかし、障子の荷を受ける下枠を調整する際は1ミリ板も使って丁寧に隙間を埋めた方が良いでしょう。
シリコンコーリング施工のためにマスキングテープで養生
最後の仕上げとして、調整材のすき間を塞いで気密性をアップしつつ、あわせて見栄えを良くするために上枠の取付け部分にシリコンコーキングを施工します。
腕に自信がる方は直接シリコンコーキングを施工しても構わないと思いますが、均等に密着している部分にシリコンコーキングを施工するのと違い、スキマの幅が変化していくような場合はかなり難しいと思いますので手堅くマスキングテープを使った方が良いでしょう。
マスキングテープでシリコンコーリングの準備
上枠のすき間にシリコンコーキングの施工
はじめてシリコンコーキングを行うという方は、シリコンコーキング作業のコツをまとめた記事がありますのでこちらをご覧ください。
シリコンシーリングの施工
上枠のすき間調整作業 完了
シリコンコーキングを隙間に充填して表面を仕上げたらシリコンが乾かないうちに素早くマスキングテープを剥して作業は完了となります。
内窓の窓枠調整を完了
シリコンコーキングの施工を行う際は「使い捨て手袋」と「ティッシュ」と「大きめのゴミ袋」を準備してから作業を開始すると汚さず手際よく作業が捗ります。
まとめ
上枠の調整作業は内窓取付け後でも比較的かんたんに行える作業であると思います。
しかし、内窓の取付けを予定している「開口部の歪みが大きい場合」、歪んだ開口部に直に内窓を取付けるのではなく、開口部に縁(木枠)を施工してから内窓を取付けるのが良いと思います。(縁を作ると窓のサイズが一回り小さくなってしまいますが…)
「開口部の歪み」は縁を作る際に薄いベニヤ合板などで補正しておくと、内窓のサイズの決定で悩むことがなく発注が楽になります。
プロモーション |