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老眼鏡の答え合わせ

究極のメガネ アイキャッチ
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やはり、50歳を過ぎてからというもの月日が過ぎるのがとても早くあっという間に還暦となりました。

メガネとの出会いまで

なんでもいいから、40歳までに起業すると意気込んでいた30代でしたが、その頃は歳をとるほどに必需品となるメガネは必ず安定した需要が見込めるとも思っていました。そんな思いで選んだ職は眼鏡店勤務。働き始めてみて、自分の目に乱視があることが分かった。そして、次第に目とメガネに興味が湧いてきたのでした。

振り返れば、10代20代の頃は頭が痛くなるから活字を見るのが苦手だったり、ちょっと長い時間テレビを見たりすると意識が遠くなり遠近感が変になる経験を何度かしていた。もしかしたら、それらは全て”乱視”が原因だったのではないかと考えるようになりました。

「意識が遠くなる」経験は他にも何度かあり、それは車の運転を1時間以上してると目が異常に疲れて意識がだんだん遠くなる感覚になってくるのです。だから、「車は好きなのに、運転は好きじゃない」という心に体がともなわないアンバランスな状態でした。

そんな、他人にはなかなか理解してもらえない悩みをもっていたのでメガネとの出会いはなんとも新鮮でした。10代のころから非常に緊張シイな性格だったので人前で喋るのが非常に苦手でした。そのため、視力が悪ければ顔が見えないから緊張しないのではないかとも考えていました。それに、メガネってなんか変身アイテム感があるためどことなく憧れの対象になってた気がします。

 

究極の老眼鏡とは

じつは、このテーマはわたしのライフワークといっても過言ではありません。眼鏡屋さんでの勤務は辞めてしまいましたが、このテーマはずっと私の中にありその答え合わせの時が来るのを待ち侘びていました。

眼鏡屋さんの勤務とは、視力で困っているひとのお役に立てる仕事です。しかし、そんなキレイごとばかりではありません。目標売り上げという数字が毎月毎月のしかかってきます。そのため、高単価が望める遠近両用メガネの販売は魅力的でした。いっぽう、販売員にとってあまり興味が湧かないのが既製老眼鏡です。なんといっても100円ショップでも扱っていますので尚更です。そんな既製老眼鏡の一種として既製品の遠近両用メガネもあるんです。人の左右の目の距離(P.D.)は人それぞれであるため、通常はメガネレンズの焦点位置を目の位置にあわせて作るオーダーメイドが主流となっています。それとは対照的に標準的な目の位置にレンズをはめている既製品の遠近両用メガネでは”遠”の部分である遠くを見る部分には度が入っていないため伊達メガネのような感じになっていて、”近”の部分にだけ度が入っているのです。

そのように遠近両用メガネの”遠”の部分に度が入っていないものを上平(うわへい)と呼び、業界的にはちょっと小馬鹿にした感じが否めない存在です。つまり、平たくいうと「お金にならない」といった捉え方をしていたように思います。

眼鏡屋さんとしては、お客さんの視力が低下するとメガネの作り替えにつながるので売り上げに繋がります。しかし、老眼が入り始めたけども遠くはよく見える人にとってはメガネはそこまで差し迫った必需品とはまでは言えないため、なかなか売り上げに繋がらないのが現状です。つまり、遠くがよく見える人というのは通常「正視」といって”メガネによる矯正が必要ありません”という括りにカテゴライズされます。このような「正視」のかたでも「老眼」は加齢とともに進んでしまいます。老眼の度合いは”+1.00” ”+2.00” ”+3.00” というふうに数字が大きくなると度が強くなっていきます。

老眼鏡の度数といのは、近くを見る時の目の調節力の低下を定量的に表しています。仮に歳をとっても”正視”の状態を保ち還暦になってもメガネがなくても遠くはよく見えるという方の場合、理屈上はだいたい老眼の度数は”+3.00”がMAXでそれ以上は進まないと考えられます。つまり、老眼の度は40歳を過ぎたあたりから歳ごとに少しずつ進んでいきます。そして、老眼鏡を使い始めてから視力が悪くなったと訴えるひとが増えるのも事実なのです。ですから、還暦まで遠くはよく見える(正視)状態を保ちつつ、老眼の度はMAXと考えられる+3.00までたどり着くと「上平加入3.00」という称号が得られるのです。これが私の考える「究極の老眼鏡」です。

 

理想の老眼鏡と現実

では、実際に究極の老眼鏡を実現するのは可能なのでしょうか?ここは私のライフワークの一つともいえる大事なところです。つまり、「自分の身をもって実験して仮説を検証する」ことこそが、わたしのサイトのサブテーマである”DIY for Life” 精神そのものです。この場合、メガネを自分で作ることではなく、自分自身で仮説を証明するというDIYです。

私の場合、最弱の乱視矯正をおこなっていて両眼裸眼視力だと1.0くらいはありますので本来ならメガネを掛けなくても支障はない状態です。しかし、それまで眼精疲労に悩まされてきたため30代以降メガネは私の暮らしの必需品となっています。とはいえ、C-0.25という最弱の乱視矯正であるためほぼ正視に近いしい状態だと思っています。ゆえに、私自身で仮説を証明できると信じてきました。40代になるとほどなく、軽い遠近を使用し始めていますので遠近に慣れるのはあっという間でした。老眼が度数が軽いころというのは遠近だけでも十分だと感じていましたが、さすがに50代になり遠近の度が+2.00を超える頃になると職場での細かい作業をおこなう際に通常の遠近だけではかなり使いずらいと感じることが出て来て近々を使うようになりました。そして、還暦ともなると通常の遠近ではパソコン画面を見るのにも一苦労、顔をしゃくりあげて首が痛くなるし、視界はせまいし、パソコン作業が苦痛でならない。そこで、使い始めたのが中近。いまでは、パソコン作業の必需品となっています。

といった感じで、一口に遠近(老眼鏡)といってもいろんなタイプがあるし、仕事の内容によっても適した遠近のタイプが違ってくると思います。そして、肝心の老眼の度数ですが、今のところ、ほぼ順調に老眼の度が進んでいます。現在、私の老眼の度数は+2.75(加入2.75) ですからあと一年もすると老眼+3.00となるでしょう。50代の後半でこの老眼+2.75をあしらえる頃ではかなり目の調節力が損なわれている状態です。そのため、中近ではなく遠近を使ってパソコン作業を頑張ったあとなど、メガネを外しても居間でテレビがぼやけて見える感じでした。(わたしの推測としては、近くを見るために目のピント調節をmaxで行っていたため、目のピント調節で使う毛様体筋がすぐにはリラックスできなくて元に戻らなくなった状態であろう。)

そして、案の定このような状態では、遠近レンズの下の方で見ると良く見えてしまうのです。つまり、軽い老眼度数である+1.00くらいでテレビが良く見えてしまいます。このような経験をすると、どうしても「視力が落ちた」「テレビがぼやけて見える」といった訴えをメガネ店で申し出てしまうことになります。すると、眼鏡店では「少し遠視が入っているようですね」といって遠視を矯正して視力を上げるという流れにつながっていきます。この遠視矯正レンズというのは度数が軽い老眼鏡のレンズと変わりありません。

先ほどのパソコン作業の後にテレビがぼやけて見えるといった状況だったとしても、時間が充分に経過するとテレビは見えるようになるはずなのです。現に私の体験からも、次の日の朝には問題なくテレビが見えるようになりました。しかし、老眼の度数が進み+2.50くらいになると、この目の調整力を酷使したことによるマヒ状態はすぐに回復しないことを身をもって学んだ次第です。

 

まとめ

あくまで私個人の体験から得た知見として、老眼と付き合う心得を簡単にお伝えします。その先に究極の老眼鏡との出会いが待っています。

ポイントとして伝えたいのは、

❶老眼を自覚し始めたら、すぐに遠近を使い始める。軽度の老眼であれば遠近の歪みがあまり気にならないから慣れるのが早い。

❷遠近だからといって四六時中メガネをかける必要はありません。遠くが良く見える人は、近くを見る時以外は遠近メガネを外すのがよい。とくに、遠近メガネを掛けたままで寝そべってテレビをみたりすると不必要に度(軽い老眼)が入ったレンズ越しにテレビを見てしまうからです。

❸老眼の度は必ず進みます。年齢に合わせて度数を意識することが大切。一般的な目安として、40~45歳で+1.00、50歳~55歳で+2.00、60歳~65歳で+3.00くらいです。個人差がありますのであまり他人と比べる必要はありません。

❹遠近メガネは万能ではありません。老眼の度が軽い(+1.00から+1.50くらい)ころなら遠近メガネがあればほとんど問題ないのですが、度数が+2.00くらいになると状況によってはかなり見ずらくなってしまいます。とくに、少し見上げて作業をおこなうようなシーンでは通常の遠近ではなくて近々レンズのメガネに掛け替えることをおすすめします。1本の遠近メガネだけでは不自由に感じてきますので、近々、中近など使用環境にあわせてメガネを使い分けるのが良いと思います。

❺50代半ば以降になると、通常の遠近ではパソコンがほんとうに見ずらい。いつも顔をしゃくりあげて見なくていけないから首が痛くなってくるし、モニターにピントが合わなくなってきます。そんなとき、中近レンズがおすすめです。もちろん近々でも悪いわけではないのですが、長時間になりがちなパソコン作業では近々レンズを使用すると必要以上の老眼度数でモニターを見るような状況になりがちだから。

❻50代以降、手元の細かい作業をしたいときは近々レンズがおすすめです。ただし、あまり長時間の連続使用は避けたい。遠近レンズではちょっと見ずらいと感じたとき、ピンポイントで使用したいアイテムです。

メガネ店勤務経験があるため、どうしても営業入っているだろうと感じる方もいることでしょう。そして、究極の老眼鏡にたどり着くまでにはこんなにもたくさんのメガネがいるのかと感じたかたもいる事でしょう。たぶん、普通はこんなにもたくさんのメガネを買いたくないですよね。

ただ、歳を重ねるごとに確実に老眼はすすむ。老眼の度数が+1.00、+2.00、+3.00と階級が上がってくると、不便に感じるシーンが変化していくのです。

そして、究極の老眼鏡の答え合わせとして、上平加入3.00は実現できると思います。ただし、私のように究極の老眼鏡を狙ってかなり意識してメガネを使用してきても視力検査では遠くがやや見えずらく感じるようになりました。しかし、実生活のなかではほとんど不便に感じません。そして、メガネの買い替え時にメガネ屋さんからは何度も「こちらの方が良く見えるでしょう」と遠視矯正を促されたのも事実です。だけどもそのたびに断ってきました。なぜなら、わたしが以前接客したお客さんように一度遠視の沼にハマってしまうと際限なく度が進んでしまうからです。

でも、最後に一つだけ忠告しておきたいのが、遠視矯正が必ずしも悪ではないということです。小さいなお子さんではたまにある遠視性弱視では目が大きく映る虫がねのようなメガネで治療します。このように治療用の遠視のメガネがあるということ。

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マイペース派で、「変人」に憧れる管理人のアイボックです。必要は発明の母といわれるように、暮らしに直面する問題を一つ一つクリアする事をやっていたら、些細なものからちょっといいアイデアと思えるものまで出来ていました。そのときは必死にやっていて、気づいてなかった。いつの間にかDIYが好きになっていたようです。