テラスの改造をしてみて改めて思うのは、やっぱり、テラスは最高だということです。
テラスとベランダ(ウッドデッキ)があると、居住空間が確実にワンランクアップします。もしも、我が家のようなニオイ問題がなければ、洗濯物を干すのにも重宝しますし、あるいは、布団を干すのにも便利です。
テラスの目隠しカスタマイズは私と同じように他人の目が気になって落ち着けないような人にとって、プライバシーを守るための「強力な助っ人」となることでしょう。
あるいは、業者の方にサンルームを設置してもらったり、テラスに既製品の目隠しパネルを取り付けてもらうのも優れたプライバシー対策だと思います。
快適な居住空間を手に入れるために、ベランダ(ウッドデッキもしくは縁側)とテラスがあると最強かも。
プライベート空間を作る「 テラス 」のアイデアDIY
ウッドフェンスの記事でも紹介したように、我が家の南側にある隣家とのほどよい距離感を保ちながらプライベートを確保するためにウッドフェンスを作りました。
その成果は想像以上に大きく、満足のいく仕上がりとなりました。しかし、その後、生活していく中で徐々に気になる事がでてきました。それは左右の隣家と我が家でお互いのプライベートをいかに確保できるかということです。
我が家にとっては、日当たりを確保できる唯一の場所である南側の窓際を、どれだけリラックスして過ごせるかは非常に重要な問題です。
「 カスタマイズ 」の必要性 テラスのポテンシャルを最大限に引き出す!
一階の南側に掃き出し窓が二つあります。業者さんに頼み、その両方の掃き出し窓にテラスを後付けしてもらいました。テラスがあるので、ちょっとしたものはすぐに干すことが出来ます。それだけでも十分に暮らしやすくなったのですが、洗濯物を干すときに南側の隣家や、東西の隣家の目がどうしても気になります。
それから、私は自宅ではリラックスしながらあまり気を使い過ぎずに暮らせるようにしたいと考えています。夏場に家でくつろいできる時は、かなりラフな服装をしていますので、そのまま外出するにはちょっと厳しい時もあります。また、同時に隣家の人々のプライバシーも侵害はしたくはないものです。
リラックスをしながらプライバシーを守るためには効果的なパネル施工が必要です。
テラスに「 ポリカーボネート板 」をプラス
下の写真の側面に貼ってあるポリカーボネート板とアルミフレームが、今回のカスタマイズ部分になります。(住宅の南東)
全面と側面をカスタマイズしたテラス
隠したい分だけカスタマイズ
下の写真は、南西側のテラスのカスタマイズ。こちらの正面にある隣家の窓には(住宅の南西)
側面のみをカスタマイズしたテラス
テラスのメーカーオプション 予算に余裕があれば、サンルームも魅力的
テラスに既製品のオプションとして囲いをつけることもできるのですが、かなりコストがかかります。形としては、全てを囲む「サンルーム」タイプと「前面パネル」があるようです。
私は前面パネルを意識して、出来るだけ風通しを確保しつつ、自分の目線で隠したいところだけ隠すように考えてみました。
ちなみにネット上の参考価格として、テラスのみで5~8万円、テラス囲いサンルームでは20~50万円、前面パネルでは3~10万円くらいが主流のようです。下記にネット市場での参考商品を掲載しています。ただし、実際に購入される際は商品のサイズと自宅の設置場所への適合をよく確認してください。
ネット販売の参考商品
ネット販売にて販売されている商品を紹介します。ちなみに、我が家のテラスはホームセンターで購入し、取り付けは専門の業者の方に設置工事を依頼しています。
私はDIYにて目隠しを作ってみましたが、中にはこんな人もいるのではないかと思います。DIYカスタマイズに興味はあるけど、「ちょっとそこまでの勇気がないな。」そんな感じの人には既製品を購入して組立たり、あるいは、業者さんに取り付けてもらってもよいではないかと思います。
「 テラス 」の一例
近くのテラス・中庭工事業者を探す (2023年4月更新) | ゼヒトモ
テラス用の「 前面パネル 」の一例
「 サンルーム 」の一例
テラスでは雨風による吹込みが気になる方には、完全に囲い込むサンルームを選択するのも良いでしょう。
サンルームでは冬場はポカポカとして、洗濯物を干すのに適しています。(除湿機を使うと効果的です)
ただし、
夏場にはかなり高温になることが予想されます。夏場には、テラス屋根の本格的な遮光対策と熱気を逃がすための換気窓を熟考する必要があると思われます。
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テラス目隠しのサイズを決める「 サイズ は コスト 」大きさは最適に!
通常ポリカーボネート板は大きさにより価格が違います。大きいほど価格は高くなります。ですから、コストを抑えることも考え、あくまで必要なところに必要な大きさの目隠しを設置することが大事になります。
目隠しの大きさはを決めるときのコツとしては、まずはベランダ(ウッドデッキもしくは、縁側)に立った時の視野を意識して目隠しの「上部ライン」とします。その際、隣が二階建ての住宅であれば、左右の隣家の2階の窓から見えなくなる広さを基準とすると良いかと思います。
次に、今度はベランダ(ウッドデッキもしくは縁側)に座った時に、隣家の窓などを隠せるところまでを目隠しの「下部ライン」として目隠しの大きさを決めると良いでしょう。
テラス目隠しのサイズを決める時のポイント
・目隠しを取り付ける位置と大きさを決める。
・ポリカーボネート板は大きくすると、価格が高くなる。
テラス目隠しのDIY テラスカスタマイズの図面をご紹介
こちらの図面は、私が実際に自宅のテラスに目隠しをカスタマイズするときに検討図として書いてみたものです。図面を引いてみると、必要となる材料の確認と施工方法を検討できますので、是非お勧めします。
テラスカスタマイズの検討図
ポリカーボネート板を注文する際に、とりあえず大きなものを購入して、自分でカットするのも一つの方法なのですが、個人的にはあまりお勧めしません。
なぜなら、ポリカーボネート板を自分できれいにカットするのは「そんなに簡単ではない」からです。せっかくであれば、カスタマイズした目隠しが完成したときに、傷がない方が気持ちいいですからね。
テラスに追加した目隠しレイアウト
前面パネルを外側から見た様子
アルミ角パイプとポリカーボネイト板を使って「 カスタマイズ 」
目隠しとして、すりガラス風のポリカーボネート板を使いたいと考えていました。ポリカーボネートは非常に高い耐久性をもつ魅力的な素材です。先に設置したテラス屋根にもポリカーボネート板が使用されています。
それから、フレームはテラスと同様にアルミ角パイプを使用。ビス、金具類はステンレス製のものを使用しています。
アルミフレームの枠組み図
下図の「赤いL字部分」はステンレス製の既製品アングルを表しています。
アルミ角パイプ 枠組みの一例
目隠しカスタマイズのポイント
・アルミフレームの組み合わせ方、固定用金具の大きさ、数量を決める。
・目隠しのサイズが大きくなる時は、必ず中間フレームを入れてポリカーボネート板の「ばたつき」を押える
・フレームが完成してから採寸し、ポリカーボネート板を注文することをおすすめします。
異種金属接触腐食を防ぐ 【 アルミの 腐食 】を防ぐ
ステンレスと鉄を水気(電解質)のある環境で使用すると、ステンレスがもらい錆をするように、アルミとステンレスでもイオン化傾向の違いにより腐食します。
【雨水は不純物等を含むため電解質として作用しやすい。もっとも顕著な電解質となるものは海水です。】
ポリカーボネート板を押えるためのアルミのフラットバーを固定する際に、アルミのフラットバーとステンレスのビスが直接接触しないように、樹脂座を組み付けてあるビスを使用しています。屋外では雨水が電解質として腐食を促進することになりますので、ご注意ください。
ステンレスのイオン化傾向につて
合金であるステンレスのイオン化傾向はCu(銅)と同じくらいであり、イオン化傾向はアルミがステンレスよりも下位(イオンになりやすい)であるため、アルミが腐食されることになります。
「 異種金属接触腐食 」を防ぐポイント
ステンレスとアルミを直接触れないようにする方法としては、下記に紹介しているような既製品を使うのもよいですし、あるいは、樹脂パッキンだけを別購入してビスに組み込んで使用するのもよいですよね。
アルミ材の固定とステンレスビス
実際に使ったステンレスビス
下の写真は、私が実際に使用した商品です。
樹脂パッキン付きのステンレス製ドリルビス
・目隠しの大きさと、取り付け場所をきめる
・目隠しが大きくなるときは必ず中間フレームを入れ、ポリカーボネート板のばたつきを押える。
・ポリカーボネート板はフレーム完成後に採寸し、注文する
・ポリカーボネート板はアルミ板で押えると、しっかり固定できる。樹脂座付きビスを使用して腐食をふせぐ。
CAD図面のPDFです。興味のある方はご覧ください。
まとめ
テラスは住環境の質を向上させるための力強いアイテムだと感じています。そのため「自宅にテラスを検討している」という方は、結構多いのではないでしょうか。ただし、テラスはそれなりにコストがかかりますので、施工するか決めかねている人もいることでしょう。
現在は、洗濯物へのニオイ移りを懸念して、日常の洗濯物干しスペースとしては使用していませんが、傘を乾かしたり、雨具を干すときに重宝しています。近い将来、この地区の下水工事が完了し、トイレのニオイ問題が解決したときには、洗濯物干しのスペースとして復活できる思っています。
テラスを設置して、合わせてベランダを設置することをお勧めします。これだけでも、屋内から屋外への広がりができるので、くつろげる空間が広がりますよ。そして、テラスを設置したら、より使いやすいようにカスタマイズすることで、プライバシーを確保できるので、一層快適な空間へと昇華します。ぜひお試しあれ。
この記事が「ほんのり豊かに、快適に暮らす」ためのヒントになりましたら、幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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