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アイデアDIY フェンス 

アイデアDIYフェンス
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ご近所との距離感はどれくらいが好みでしょうか。「ぽつんと一軒家」ではない限りは、ご近所にお住いのお宅があるかと思います。そんなご近所さんとは適度な距離感を保てることを理想と考えています。

そう、ちょうど、家族と似ているのではないかと思います。家族でも、あまり距離が近すぎて、プライバシーに土足で踏み入るような行為は不穏な人間関係のもとになりかねません。「困ったときは、お互い様」の気持ちは忘れながらも、あまり干渉し過ぎないことで、長く無理なく付き合っていけるのではないかと思います。

フェンスは板の張り方で随分と雰囲気が変わってきます。我が家では、フェンス越しに軽く顔を見ながら挨拶できるような板の張り方。また、風をあまり受けない位置で、しかも、お隣の洗濯物がすぐ近くにあるところでは、フェンスの板は、間隔を詰めてプライバシーを重視した板の張り方を採用しています。

 

ウッドフェンスで快適空間を作ってみませんか? 風を受け流すアイデアフェンスで適度なプライベート空間を手に入れる。

 

あなたの家はどうですか? 気になる、家の立地と隣家との位置関係

我が家の立地環境
自宅まわり e1676168882718

我が家は集合住宅地の一区画にあります。そして、土地の北側は車道に面していて、普通車一台分の駐車スペースがあります。花壇のある裏庭は南向きとなっています。そんな我が家のロケーションを簡単に説明したいと思います。

裏庭側の我が家から境界までは、約2mあります。そして境界から隣家まではおよそ1mくらいの立地となります。境界のブロック塀から50センチほど下がったところが、隣家の土地となっています。詳しいことは定かではありませんが、前オーナーが、家を建てる時に、水害に備えて盛り土をしてから家を建てたのかもしれません。

 

朝日を浴びる裏庭

南側に面している裏には、東側から朝日が差し込みます。ウッドフェンスは、隣の家との境界のブロック上に設置しています。ウッドフェンスを設置する前に、お隣さんに了解して頂いています。

リビングからの景色
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フェンスと紅葉の植え込み
紅葉とフェンス

 

裏庭とフェンス

裏庭には、ウッドフェンス・花壇・芝生があり、リラックスできる空間となっています。

フェンスと花壇
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くつろぎの場を創るウッドフェンス 絶対に確保したいプライベート空間

集合住宅地では、よくあることなのですが、2階建ての隣家の影響で、残念ながら、裏庭は日差しがあまり当たらない状態です。幸い我が家の南側の1階掃き出し窓あたりまでは、当日差しがあたりますので、「南側の窓辺」をくつろぎの場にしたいと思っていました。

しかし、目の前に隣家の窓がありとてもカーテンを開ける気にならない状態でした。そこで、思い切ってウッドフェンスを作ることに決めたのです。そして、これが私のDIYデビュー作となりました。

正直いって、このときはただ必要に迫られて必死に作ったので、作業をあまり楽しんだ記憶がありません。新しい土地に引っ越してすぐでしたので、近所迷惑にならないよう騒音を極力少なくするように心がけていました。ですから、出来るだけ短時間で仕上げることしか考えていませんでした。

 

風通しを意識した、ウッドフェンスのデザイン

デザインの基本形はネットで見ていいなと思ったものを参考にしました。プライベートを確保しつつも、風通しが良いものをイメージして、板を柱の手前と奥に交互に固定するものにしました。

フェンスの板の張り方
ウッドフェンスの板の張り方 e1676168984886

 

基本的に、この板の貼り方は古くから使われている手法のようです。古い時代設定のドラマでもよく見かけます。

板の張り方のポイント

・板を交互につけ、風通しがよいデザイン。

・風が吹いても柱にかかる負担を軽減できる。

 

仕方なく変更した、支柱の位置

フェンスの板の張り方イメージ図
フェンス概略 e1676169052226

柱は最初、等間隔で建てるつもりだったのですが、ブロック塀の鉄筋はあまり多くなかったので、鉄筋の近くに支柱を建てることにしました。

しかし、板の長さが鉄筋の間隔とは違ったので、板の長さの間隔で柱を追加してみたら、結果として意外と面白いデザインとなりました。まだ、この時はデザイン画すら書いていませんので、思いつきのアイデアDIY作業です。

 

適度な隙間で風を通す

フェンスの向こう側がわずかに見える
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支柱の固定方法

支柱の固定はブロックを挟む金具を使用し、ボルト止め。

 

気になる! ウッドフェンスの強度は?

フェンスを設置する際、一番の気にしていたのは強度です。風が抜ける構造にしていますが、もしも、瞬間的な強風が吹いた場合風が板の間を十分に抜けることができず、大きな力が柱にかかってしまうからです。

沓石の固定方法 たくさんの石で固め、大きな石の塊をつくる。

沓石(くついし)の固定方法
フェンス支柱固定法 e1676169099801

支柱の固定は支柱用土台沓石(くついし)を十分に深く大きく掘った穴にいれ、支柱用土台沓石の周りをぐり石で埋め尽くします。ぐり石を入れていくときに、セメントの粉と砕石をそのまま、ぐり石とぐり石の間にまいていきます。

セメントの粉と砕石がぐり石のつなぎとなるようにするのです。石をすべて入れ込んでから水をかけるだけです。最後に余計な石が見えないように化粧用の土をかけると作業は終了です。(これはテレビで紹介されていた、庭造りの手抜きな方法)

もちろん、きちんと作ったセメントより、強度は落ちるとは思いますが、この方法で固定した支柱用土台沓石はビクともしません。沓石の周りには、かなり多くの石を入れ込んでいますし、セメントの粉に水分を与えることで、沓石の周り石をつなぎ合わせているため、大きな石のような塊になっているのだと思います。

しかし、この手法を取る場合は自己責任で行ってください。必ずしも推奨するもではありません。

 

一番苦労してカットした、補強用の傾斜材

支柱に対して、斜めに突っ張るような補強材を組付ける構造にしてあります。補強材の組み付けは木材をほぞ風にし、支柱と重なる部分を半分にして傾斜角に合わせカットしました。全ての工程の中で、この部分で一番苦労しました。ちょっと隙間がありますがご容赦ください。

 

苦労した補強用の傾斜材

沓石と柱を繋ぐ補強用の傾斜材
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下のイラストは平面図(上側)、正面図(下側)なのですが、傾斜材と柱が交わるところは傾斜材の厚みを半分にして、なおかつ斜めに切り出す作業となります。しかも柱は垂直となるようにするとなるとやはり難易度が爆上がりしてきます。

補強傾斜材のカット形状図
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ウッドフェンス補強のポイント

フェンスの柱には補強材を追加、支柱用土台沓石(くついし)はたくさんの石で囲いセメント粉、砕石、水をまいて固定。沓石を囲んだ石群を一つの大きな塊と化す。

 

補記 台風への備え

2020年9月 ただいま、台風が接近しています。今回はかなり大型の台風ということですので、十分な警戒が必要となりました。そこで、ウッドフェンスの板を一部外すことにしました。まずは、位置的に風の通りが強いと思われるウッドフェンスの端の板を外してみました。

支柱への板の取り付けは、柱の前後に板を交互に取り付けているため、フェンスの内側にある板のみを外すだけでも、かなり風によるフェンスの倒壊を防ぐことができると思います。しかし、今回の台風は勢力が強いようですので、フェンスの端の方は板をすべて外すことにしました。その様子をご紹介します。

板の取り外し作業はインパクトドライバーを使用しましたら20分もあれば十分できる内容となっています。このアイデアウッドフェンスの良さは、制作後の対応の自由度が高いところだと思います。

 

台風対策前

この組み方のウッドフェンスは、もともと風の受け流し性能が優れているため、制作後の管理はかなり楽ですよ。

通常の状態 裏庭のウッドフェンス
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台風対策 台風の勢いが軽度の場合

支柱の手前に固定してある板のみを外した状態です。この状態でも強風をかなり受け流すことができると思います。

台風の勢いが軽度の場合
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台風対策 台風の勢いが強度の場合

今回は、かなり強い台風のようですので、風が通り抜けるフェンスの端の方は念のために板をすべて外すことにしました。

台風の勢いが強度の場合
台風準備強 scaled e1645835470282

フェンスは隣家の影となる位置にあるため、ここまで板を外せばフェンスの倒壊は防げるはず。

 

あまり知られていない、板をきれいに取付けるための小さなコツ

あとは、板をビス止めするだけなのですが、ここではひとつだけ手間をかけてほしいことがあります。

手間を惜しまずやってほしい作業工程

それは、板に「ボルト穴」を開けること。さらに言うなら、「座グリ」をすると、より綺麗になります。

ボルト穴と座ぐりについて詳しく説明していますので、よろしかったら下記ボタンを押してテクポイント(基本作業のコツ ビス止め)をご覧ください。

板を固定する時のポイント

・板に穴を開けることで、板を柱に密着させることができる。

・座グリを加工すると更に綺麗に仕上がる。

テクポイント ”基本作業のコツ ビス止め” はコチラ

 

板取付け時の注意点、そして失敗しないための小さなコツ

ビスで固定をするとき、取り付けするほう(ここでは板)にはビスと同じ径もしくはわずかに大きい穴を開けるのが基本です。そうすることで、板を柱に強く押さえ込む力が働きます。

また取り付け条件にもよりますが、たとえば、柱が非常に硬くてビスが入りにくいときや、取り付ける相手が木の筋目に沿って割れてしまいそうなときなどは、取り付けられる側に下穴(ビスのネジ溝の径、ネジ山の一番細い径と同じ直径の穴)をあけると仕上がりがきれいになります。

板に穴を開けたりしなくても取り付けが出来ない事はありません。ただ、板がネジ部でささくれたり、板と柱の間にすき間ができたりすることがあります。余談ですが、このフェンスを作るときは、まだ道具をあまり持っていなくて、木工用の座グリ用刃物があることを知りませんでした。

 

 

 

横となりとの境に別のフェンス プライバシー重視

本当は、ここのフェンスも風通しを良くしたいのですが、すぐ隣が、お隣の物干し場になっているので、プライバシーを重視すべきと判断し、隙間の少ない板の張り方にしています。

お隣にとっては、朝日が当たりにくいという状況を作ってしまいますが、お互いのプライバシーを確保するには、板の間隔を詰めることが最善だと考えています。

プライバシーを重視した板の張り方
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要点のまとめ

・板を交互に取り付けることで風による倒れの危険を軽減

・沓石をたくさんの石でしっかり固定し、斜めの補強材を追加する

・板に穴を開けるとしっかり固定できる。また、座グリ、柱の下穴加工で仕上がりがきれいになる

 

ウッドフェンスのメンテナンスに関連する記事はこちら。気になる方はこちらご覧ください。

ウッドフェンスの腐った支柱をほぞ継ぎで修理してみる

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庭のお手入れに関する記事はこちら

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まとめ

一戸建てにお住まいの方は、賃貸のように気軽に引っ越しすることはない分、ご近所とのお付き合いには十分な気遣いを心がけていると思います。しかし、あまりに気を使いすぎると、かえってギクシャクとなってしまいそうな気がします。

個人的には、「付かず、離れず」の適度な距離感を保つように心がけています。そうすることで、お互いに気づかれすることなく、長く、良い関係でいられるのではないかと思います。お隣との間に、フェンスを設けることで、お互いのプライバシーを守り、快適に暮らすための空間を保つことができる気がします。

そのとき、フェンスの板の張り方が、互いの距離感を表すバロメーターになる気がします。「風を通すフェンス」のように、風通しの良いご近所関係を維持していきたいと思っています。

「ほんのり豊かに、快適に暮らす」ためのヒントになりましたら、幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。


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マイペース派で、「変人」に憧れる管理人のアイボックです。必要は発明の母といわれるように、暮らしに直面する問題を一つ一つクリアする事をやっていたら、些細なものからちょっといいアイデアと思えるものまで出来ていました。そのときは必死にやっていて、気づいてなかった。いつの間にかDIYが好きになっていたようです。