皆さん、断熱材はご存じでしょうか?
断熱材といっても、非常にたくさんの種類があるようです。わたしが、断熱材に興味を持ったきっかけは、テレビ番組の「劇的ビフォア・アフター」で匠により、様々な断熱材の施工法を紹介さていたことです。
それまで、「断熱材=石綿」くらいの感覚でしかなかったので、「屋根裏に吹き付ける断熱材」を知ったときなど、かなり衝撃的なものでした。
「断熱効果を上げる」ことにより、「冷暖房費用を抑え、固定費の削減」につながることが、明確になりました。ですから、住宅の断熱効果を上げるために、あらゆることを試みることは「暮らしを豊かに、快適にするため」に、必須と考えています。
住宅の断熱効果を高めよう!まずは、屋根裏の断熱材をチェックして、不足している場合は、「断熱材の追加」施工を検討してみると良いでしょう。
私がこれまで実施した部屋の寒さ対策とは
冬の寒さをどうおもいますか?なかには冬でも薄着の方やもいらっしゃいますので、体感温度といいますか、快適な温度は人によりかなりの差があるようです。
私の場合、食事を改善してから、以前ほど極端な寒がりではなくなってますが、どちらかというと寒がりの部類かと自覚しております。そんな私はこれまでいろんな住まいの寒さ対策を行ってきました。
① 出窓に内窓を設置
② カーテンの二重化
③ 中空ポリカーボネート板を使ったサッシのペアガラス化
④ 畳にカーペットと断熱シートを敷く
などその対策はそれなりに効果があったと思います。それでも部屋のふすまを開けると、強烈な寒気が入ってくることに気づきました。
購入住宅に断熱材が使用されているのかわからない。
私の実家の古民家ほどではないのですが、隙間風が入るわけではないのにどうしても寒いので、「もしかして住宅の外壁や屋根裏に断熱材を入れていないのではないか?」と疑うようになりました。
住宅購入時の資料をみても、特に記載されているわではないし、それなら「自分で確かめてみるしかない」ということで、意を決して屋根裏に潜入してました。暗さ対策としてキャップライトを装備して、押し入れの上段の点検口から、よじ登ってみました。
そこで、はっきりしたのは【壁および屋根裏には、とあえず断熱材が施工されている】ということです。しかし、施工がかなり雑な印象をうけました。
それから、屋根裏の「換気口」が「押し入れのすぐ横」に開けられていて、そこから冷たい風がどんどん入ってきていることも確認できました。さすがに、屋根裏換気用の開口部を塞ぐわけにはいかないので、別の対策を打つ必要があります。
押し入れ上段の点検口を押し上げて入る
屋根裏への侵入口は2階寝室の上段押入れ天井となります。押入れの天井は天板を置いただけの作りとなっていますので、天井板を押し上げて横にずらしてしまえば屋根裏への入り口となります。
寝室の上段押入れ
ネットで調べてみる 屋根裏の寒さ対策とは
理想の「屋根裏の寒さ対策」は
屋根の棟から軒先に向かう屋根裏に断熱材を施工し、なおかつ天井裏に断熱材を敷き詰めることが良いとのことでした。
しかし、屋根裏に断熱材をこれから自分で施工するのは至難の業です。もしも、新たに断熱材を施工するとしたら、業者さんに頼んで「吹き付けタイプの断熱材施工」になるのかと思います。現実的に、自分で行える断熱材の施工としては、天井裏の断熱材を追加すること。
その際、押し入れの部分も、しっかり断熱材を敷き詰めて「屋根裏換気口からの寒気」を遮断することが重要であるということもわかりました。
2階和室と屋根裏の断面
屋根裏に配置された換気口
断熱材をネットで購入 MAGマグポリカット住宅用断熱材
断熱材は、どうしても「大きな荷姿」となるので、宅配便は利用できないようです。断熱材を扱うほとんどのネットショップでは、メーカー直送と書いています。
「2tトラック」、もしくは「4tトラック」をを使用するので、場所によっては、自宅まで配達できない場合があることも記しているようです。
私が購入したのは「MAGマグポリカット住宅用断熱材」です。密度10(kg/㎥)入り数14枚 5坪相当 サイズ厚さ100×幅435×長さ2740mmというものです。
見た目は結構大きいのですが、重量は、かなり軽いように思います。取扱やすいように、断熱材をそれぞれ単品パックされていて、直接断熱材に触れないような構造になっています。
施工場所によっては、ハサミでカットして小さいサイズに成形してから施工もできます。私はカットしたら開口部をテープで塞いで使用しました。
開封時の注意点として、いったん開封すると、想像以上に「とてつもなく大きくふくらみます」ので、開封するタイミング、開封する場所を十分考慮してから開封してください。
古い断熱材の上に新し断熱材を重ねる
古い断熱材は切り口がむき出しになったようなタイプでした。新しい断熱材は古い断熱材の上にそのまま敷き重ねるようにしています。最後に断熱材同士のすき間が開かないようにテープで固定しています。
古い断熱材の上に新しい断熱材を重ね置き
断熱材を二重に施工
断熱材の天井裏施工 天井は構造上体重を支えるようにはできていません
施工での一番の問題は、天井の構造というのは「人が乗っても大丈夫なようには作られていない」事です。ですから、天井裏の「丈夫な部材のみ」に身を預けて、天井の板には決して体重をかけることはできません。
屋根裏のスペースは、各住宅により差があることでしょう。極端に狭い場合、「かなりの重労働」になります。施工する際は季節を十分に考慮してください。
最適な作業時期とは
かなりの重労働が予測されますので、覚悟して作業に取り掛かる方がよいでしょう。また、十分な準備が必要となります。その中でも、作業時期の選定は非常に重要です。
単純に、休みだからといって、5月の連休などを選ぶとかなり、しんどい作業が予測できます。「肌寒い」時期をお勧めします。私でしたら、「秋から冬の季節」を選択します。間違っても、「夏」や、「昼間に温度が上がるような時期」は避けることとをおすすめいたします。
屋根裏に断熱材を施工するときの準備品とは
それから天井裏は、暗いのが一般的かと思いますので、「明かりを確保」する手段を考慮して作業を行うことが大事かとおもいます。それから基本的なことですが、マスクや保護メガネなどの装備をおすすめします。
基本的な準備品
・電灯(キャップライト、ヘッドライト等)マスク、手袋、保護メガネ
・「万能ハサミ」・・・断熱材をカットするため
・「パッキング用テープ」・・・単品パックされた断熱材をカットした場合、切り口を塞ぐため
断熱材追加による断熱性能は向上したのか?
この断熱材追加の前後で温度データーをとって検証した訳ではないので、断言はできませんが、私の実感として暖房の効きが早いと思います。
それから、一番感じるのは「お押し入れを開けた時のひんやりする感じ」がかなり抑えられていると思います。やはり、押し入れの上の天井への断熱材施工はマストですね。
ほかにもこんな断熱対策をおこなっていますので、興味がある方はご覧ください。
・断熱効果をアップする中空ポリカーボネート引違い戸パーティションの作り方
まとめ
住宅を新築されるときは、どのような断熱材施工を行うのか、住宅メーカー等に確認できると思います。しかし、中古住宅の場合は断熱材の施工状況を確認するには、自分の目で確認する必要があるようです。
仲介不動産にもよるのでしょうが、私が購入した中古住宅物件については、シロアリについては、事前に業者を手配してシロアリ被害がないかを確認していました。これは譲渡後のトラブルを防ぐための処置だと思われます、
それとは対照的には、断熱材施工の状況に関しては、あまり積極的に調べていませんでした。私が尋ねても、「書類が無いから、よくわかりません。」という返答しかありません。このあたりは、「譲渡後の責任問題になることはない」と考えていると思われます。もしも、断熱材施工状況を確認したいときは、仲介不動産にお願いして、屋根裏に入ってみると良いでしょう。
100%だとは断言できませんが、屋根裏に入ると、壁の断面を上から見れますので、「壁に断熱材を施工しているのか?」、また「屋根裏に断熱材を施工しているのか?」という2つの疑問の答えを得ることができます。ちなみに、床下については、キッチンの床下収納ユニットを外すと、床下に入れますよ。
もしも、「屋根裏を見る」を実行さるときは、【電灯】と【汚れても構わない服装】をご準備ください。幸運を祈ります。
簡単な記事ですが「ほんのり豊かに、快適に暮らす」ためのヒントになりましたら、幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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