下水の設置率は下水道処理人口普及率という数字で表され、令和4年度末の時点で92.9%です。下水道処理人口普及率は、都道府県でも差があり、最も高いのは東京都(99.9%)、最も低いのは徳島県(54.4%)となっています。
日本の都市部では下水道はほぼ完備されている状態ですので、普段の生活で下水道を意識をすることはほとんどない状況といえます。いっぽう地方では現在も下水道の整備が進んでいる状況です。たとえば私が暮らす自治体の下水道処理人口普及率は60.6%(令和5年3月)となっています。
また、そのほかに下水道普及率という指標もあるんです。何だかちょっとわかりにくいですね。まだ下水道が整備されていない地区のかたにとっては、これから下水道の整備がおこなわれることで暮らしはどのように変わり、また、どのような対応が必要なのか気になるところですね。
下水道処理人口普及率と下水道の普及率の違いは by Gemini
下水道処理人口普及率と下水道の普及率は、下水道を利用できる範囲と対象が異なります。
下水道処理人口普及率は、下水道処理施設で処理できる汚水の量を総人口で割った割合です。つまり、実際に下水道を利用している人だけでなく、下水道を利用できる可能性のある人も含めた指標です。
一方、下水道の普及率は、下水道管が整備されている地域の人口を総人口で割った割合です。つまり、実際に下水道を利用している人のみを対象とした指標です。
例
- 総人口:100万人
- 下水道処理人口:80万人
- 下水道管が整備されている地域の人口:70万人
この場合、
- 下水道処理人口普及率:80%
- 下水道の普及率:70%
となります。
下水道処理人口普及率の方が下水道の普及率よりも高くなる理由は、下水道処理施設の処理能力が下水道管の整備状況よりも進んでいる場合があるためです。
Sources
- 環境Q&A – 下水道普及率について: https://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=17231
- 北海道 – 下水道・汚水処理人口普及率について: https://www.pref.hokkaido.lg.jp/kn/tkn/kgs/homepage/gesui/myweb1_012.html
- 日本下水道協会 – 都道府県別の下水処理人口普及率: https://www.jswa.jp/sewage/qa/rate/
- 国土交通省 – 報道発表資料:令和4年度末の汚水処理人口普及状況について: https://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo13_hh_000537.html
- 環境省 – 報道発表資料:令和4年度末の汚水処理人口普及状況について: https://www.env.go.jp/press/press_02009.html
- 国土交通省 – 報道発表資料:令和3年度末の汚水処理人口普及状況について: https://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo13_hh_000502.html
海外の下水道の普及率を比較 by Gemini
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日本の下水道普及率は、約73.7% (2023年) であり、先進国の中では低い水準です。
欧米諸国
- イギリス:98%
- フランス:96%
- ドイツ:95%
- アメリカ:74%
アジア諸国
- シンガポール:100%
- 韓国:95%
- 中国:約60%
- タイ:約20%
東南アジア諸国
- マレーシア:約60%
- タイ:約20%
- その他の国:5%以下
参考情報
- 環境省 下水道普及率: [無効な URL を削除しました]
- 下水道協会 下水道普及率: [無効な URL を削除しました]
- 環境省 日本の排水処理技術の東南アジア地域への展開: https://www.nies.go.jp/kanko/news/37/37-4/37-4-03.html
注
- 下水道の普及率は、国や地域によって定義が異なる場合があります。
- 上記のデータは、2023年時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。
Sources
- 水道水の利用可能率が低い国とは?世界の上下水道の普及率 …: https://xn--l8jzb9c7ej8624fyci.com/world-sewage/
- 世界各国の下水道普及率について – 環境Q&A: https://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=11516&new=1
- 第22回 下水道普及率は低い 欧米に大きく立ち遅れ: https://suido-gesuido.co.jp/history/vol_g022.html
- 今月のひとくちメモ:9月10日は下水道の日: https://www.gytek.co.jp/news/hitokuchi_201109go.htm
- 日本の排水処理技術の東南アジア地域への展開: https://www.nies.go.jp/kanko/news/37/37-4/37-4-03.html
- 図表: https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/s57/zuhyou_s57_2_1_1.html
下水道整備のメリットとデメリット by Gemini
メリット
-
衛生環境の向上
- 汚水を処理することで、悪臭やハエの発生を抑制し、感染症の予防につながります。
- 河川や湖沼の水質改善にも効果があります。
-
生活環境の向上
- 各家庭に浄化槽を設置する必要がなくなり、土地や建物のスペースを有効活用できます。
- 浄化槽の清掃や保守管理の手間が省けます。
-
災害対策の強化
- 豪雨による浸水被害を軽減することができます。
- 地震による浄化槽の破損リスクを防ぐことができます。
-
地域経済の活性化
- 下水道整備は、雇用創出や公共事業投資の拡大につながります。
- 観光客の誘致にも効果があります。
デメリット
-
整備費用
- 下水道整備には、莫大な費用がかかります。
- その費用は、受益者負担金によって賄われます。
-
環境への影響
- 下水処理施設の建設や運営によって、環境負荷が生じる可能性があります。
- 処理過程で発生する汚泥の処理も課題です。
-
景観への影響
- 下水道管の設置によって、景観が損なわれる可能性があります。
- 特に、歴史的な街並みなどでは、景観への配慮が重要です。
-
地域住民の理解
- 下水道整備には、地域住民の理解と協力が必要です。
- 説明不足や情報公開の不十分さによって、反対運動が発生する可能性もあります。
下水道の整備と水洗トイレの設置義務
下水道法により、公共下水道が利用できるようになってから3年以内にトイレを水洗化し、公共下水道に流すように義務付けられています。
また、トイレも含めて生活排水(手洗い、浴室および炊事場等の一切の排水施設)を流す設備を「排水設備」と呼び、排水設備は建物の持ち主などが設置し、維持管理を行わなければいけないことになっています。
私が暮らす自治体では、公共下水道が利用できるようになってから3ヵ月以内に排水設備を設置するように市の条例で定められています。ただし、排水設備の設置義務は各自治体により違いがあります。
排水設備設置義務の免除・猶予について by Gemini
排水設備設置義務の免除・猶予の基準は、下水道法第10条第2項に基づき、各自治体が独自の条例で定めています。
一般的な免除・猶予の基準
-
特定の条件を満たす浄化槽を設置している場合
- 浄化槽の種類:合併処理浄化槽、単独処理浄化槽など
- 浄化槽の処理能力:下水処理法で定める基準を満たすこと
- 浄化槽の設置場所:建築基準法で定める基準を満たすこと
-
下水処理施設の処理能力に余裕がない場合
- 下水処理施設の処理能力:下水道法で定める基準を満たしていること
- 将来的な下水処理施設の整備計画:処理能力の不足を解消する計画があること
-
その他、市長が必要と認めた場合
- 地形的条件:下水道への接続が困難な場合
- 経済的条件:排水設備の設置費用が負担となる場合
- 環境保全上の条件:排水設備の設置が環境に悪影響を与える場合
免除・猶予申請の手続き
- 免除・猶予申請書を提出する
- 浄化槽の設置状況等を確認する書類を提出する
- 下水道への接続状況等を確認する書類を提出する
設置義務違反の場合の措置
- 行政指導
- 勧告
- 命令
- 罰則
参考情報
- 下水道法:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=333AC0000000079
- 環境省 下水道整備:https://www.env.go.jp/water/heisa/heisa_net/setouchiNet/seto/kankyojoho/kankyohozen/kanho-4.htm
- 国土交通省 下水道:https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sewerage/index.html
免除・猶予の基準は自治体によって異なるため、詳細は各自治体に確認することをおすすめします。
排水設備工事の費用と水洗トイレの設置費用 by Copilot
汲み取りトイレを水洗トイレにリフォームする際の費用や工事の基礎知識についてご案内します。
汲み取りトイレから水洗トイレへのリフォーム
汲み取りトイレは、便槽の中に排泄物が溜まっていく仕組みで、強烈な臭いを放ちます。夏はその臭いにつられてハエやゴキブリなどの害虫が発生し、トイレ内は夏は暑く、冬は寒いという状況になります。一方で水洗トイレは排泄物の臭いと害虫に悩まされることはなく、清潔に用をたすだけでなく、掃除などのお手入れも楽に行えます。
工事内容と費用
- 浄化槽・下水道工事: 20万円~150万円
- トイレ本体価格: 5万円~15万円
- トイレオプション費用: 5万円~10万円
- トイレ撤去・設置工事: 5万円~50万円
これらを合わせると、60万円~100万円程度の費用がかかります。トイレ工事そのものはそれほど高くありませんが、最新の高機能トイレを導入すると高額になりやすく、浄化槽の設置のために家の一部を解体しなくてはいけない場合や、下水道につなぐための配管の距離が長い場合も、費用が高額になる傾向があります。
ただし、自治体によっては水洗化を推奨している地域もあり、汲み取りトイレを水洗トイレにリフォームする際、自治体から補助金が出るケースもあります。リフォーム前に申請が必要ですので、事前に自治体やリフォーム会社に確認しておきましょう。
工事の流れ
- 解体工事: 既存のトイレを解体します。便槽は埋設するのが一般的ですが、完全撤去することも可能です。
- 給排水管工事: 浄化槽を使う場合はこのタイミングで設置します。下水道が整備されている場合は下水道に接続します。
- 電気工事: ウォシュレットなどの設備を追加する場合には、トイレ内にコンセントを設置します。
- 内装工事: トイレ周りをキレイに整えます。
- 便器設置工事: 便器とオプション品を設置して工事完了です。
工事は資格を持った人しか行えず、基本的には自治体の指定工事店でないとできません。指定工事店を探して依頼しましょう。
下水道整備に伴う費用について ー自治体からの案内例ー
私が暮らす自治体では水道局下水課より、下水道工事についての案内とその費用について次のような説明がありました。(水道局のパンフレットより抜粋)
排水設備工事の費用
排水設備工事とは家庭の水洗便所や台所、浴室などから出る汚水を公共下水道に流すための工事です。工事は水道局が定めた指定工事店に依頼してください。工事費用は各家庭の状況や取付管までの距離などによって異なりますので、指定工事店に見積もりをご依頼ください。なお、水洗トイレの改造等融資資金に対して、利子補給制度があります。詳しくは下水道事業課にお尋ねください。
指定工事店 県内228事業者リスト
下水道受益者負担金
公共下水道工事が完了した区域内に、土地や権利をお持ちの皆さま(受益者)へお願いしている負担金のことで、公共下水道建設費用の一部に充てさせていただいています。受益者負担金は土地の所有者または権利者にご負担いただいています。一般的に、家屋が建っている場合は家屋所有者が受益者となります。
お住いの地区の㎡あたりの負担金(単位負担額)に、ご所有の土地の面積を乗じた金額が受益者負担金となります。(負担金はその土地に対して、1度だけ賦課されます。)
受益者負担金 = 単位負担金 [円/㎥] × 土地の面積 [㎡]
下水道使用料
下水道を使用されますと、汚水量に応じて「下水道使用料」をお支払いいただきます。「下水道使用料」は2ヵ月に1回、水道メーターを検針して下水道使用料を算出し、検針月の翌月に水道料金と合わせて請求させていただきます。下水道使用料の目安は、現在使用されている水道料金の6割程度です。
実際の下水道使用料について 実例紹介
2024年現在、わたしが暮らす地区の自治体では次のような料金体系となています。
水道の使用量と下水道使用料の実例紹介
上下水道の料金表例
水道料金と下水道使用料の比率について(上記実例より)
水道料金と下水道使用料 | |||
水道の使用量(㎥) | 水道料金 | 下水道使用料 | 比率 |
0~10 | 1,900 | 1,568 | 82.5% |
10~20 | 3,264 | 2,041 | 62.5% |
30 | 5,827 | 3,482 | 59.8% |
40 | 8,390 | 4,923 | 58.7% |
50 | 11,173 | 6,683 | 59.8% |
60 | 13,956 | 8,443 | 60.5% |
70 | 16,739 | 10,203 | 61.0% |
80 | 19,522 | 11,963 | 61.3% |
90 | 22,305 | 13,723 | 61.5% |
100 | 25,088 | 15,483 | 61.7% |
水道料金の検針および請求書 実例紹介
水道料金の検針、請求書(上下水道料金)
し尿汲み取り手数料と下水道使用料の比較
私を含め、みなさんの関心事と言えば維持コストではないかと思います。これまで簡易水洗トイレを使用してきて住居のなかではさほど不便を感じることなく快適に暮らしてきました。(臭突からのニオイは街の衛生問題だと私は思っています。)
これから、毎日の暮らしの中で水洗トイレを使っていきます。そこそこ節水タイプのトイレを選んだつもりなのですが、簡易水洗トイレよりは水の使用量が増加するであろうと思っています。それはさておき、ここでは水道の使用量がこれまで同じと仮定して、し尿汲み取り手数料と下水道使用料を単純に比較してみます。
し尿汲み取り手数料 2023年実績
独身男性の一人暮らしの一例としてご紹介します。
し尿汲み取り手数料の実例 | ||
月 | 汲取り量 | 手数料 |
1 | 180 | 2100 |
2 | 162 | 1890 |
3 | 144 | 1680 |
4 | 144 | 1680 |
5 | 216 | 2520 |
6 | 162 | 1890 |
7 | 162 | 1890 |
8 | 162 | 1890 |
9 | 252 | 2940 |
10 | 162 | 1890 |
11 | 162 | 1890 |
12 | 162 | 1890 |
合計 | 2,070 | 24,150 |
※月平均の手数料は約2,000円といったところです。
下水道使用料 2023年水道料金の実績より推定
ここでは、あくまで昨年の水道使用量を元に上記の料金早見表から求めた金額を掲載しています。ただし、実際には節水タイプの水洗トイレであっても使用する水量は、簡易水洗トイレの10倍以上となる可能性があります。
トイレに使用する水量が増えると推測する根拠はこちら
LIXIL トイレーナR 洗浄操作一回あたりの水量0.35L(簡易水洗トイレ)
わたしが選んだTOTOピュアレスト(超節水タイプ)4.8L(水洗トイレ)
水洗トイレの使用水量の遍歴 by Gemini
水洗トイレの使用水量は、時代とともに大きく変化しています。
1970年代
- 大洗浄:13リットル
- 小洗浄:6リットル
1980年代
- 節水型トイレの登場
- 大洗浄:9リットル
- 小洗浄:4.5リットル
1990年代
- 超節水型トイレの登場
- 大洗浄:6リットル
- 小洗浄:3リットル
2000年代
- 節水技術の進歩
- 大洗浄:4.8リットル
- 小洗浄:3リットル
2010年代
- 大小洗浄ともに4リットル以下
- 節水型トイレの普及
2020年代
- 3リットル以下を目指すトイレの開発
- 排水量ゼロのトイレの研究
下水道使用料の推定 (2023年 水道使用量を基準) | |||
期間 | 使用水量 | 水道料金 | 推定下水道使用料 |
11/19-3/18 | 19 | 3,264 | 2,041 |
3/19-5/18 | 20 | 3,264 | 2,041 |
5/19-7/18 | 21 | 3,521 | 2,185 |
7/19-9/19 | 21 | 3,521 | 2,185 |
9/20-11/18 | 20 | 3,264 | 2,041 |
11/19-1/19 | 20 | 3,264 | 2,041 |
合計 | 121 | 20,098 | 12,534 |
トイレの水洗化による上下水道の許容金額ラインは?
トイレを水洗化して機能が向上したことにより、確実に生活の質が向上していると感じています。ただし、工事費用などかなりの経済的負担があるのも事実です。また、トイレの水洗化により水道代が高くなるという話を耳にしますので、今後水洗トイレを使用していくにあたり生活コストにどれくらいの変化が起きるのか注目してみたいと思います。
し尿汲み取り手数料は昨年実績では2,000円/月ですので、先に紹介した上下水道の料金早見表をもとに調べると2か月分の下水道使用料が4,000円となるのは水量34㎥のところです。
仮に2ヵ月で34㎥の水量を使用した場合、水道代はこれまでのおよそ2倍となり、水道と下水道の合計金額は10,912円。
よって、我が家のトイレの水洗化による
上下水道代の許容金額は 10,912円 とりなす。
1年間の上下水道料金として5万円くらいに収まれば悪くないと言えます。もし仮に、1年間の上下水道料金合計が4.4万円を切ることができると簡易水洗の時よりも優秀といえます。
水洗トイレの設置までの流れ
インフラ整備は比較的時間を要する事業であるため、計画から実際の工事まではかなりのタイムラグがるように感じてしまいます。そのため、水道局からの下水道工事の通知があってからでも準備は十分間に合うのではないかと思います。
工事業者の選定においては、自宅前の下水本管工事が終盤になってはじめて業者のリストを頂きましたので、地域一体の下水道本管工事が終了するまでの期間にトイレの価格と機能を比較してめぼしをつける程度で良いように思ます。(トイレの便器&便座のみを交換する場合)
あるいは、これを機にトイレのリフォームを検討している場合は、より入念な計画が必要になります。
水洗トイレ設置までの流れで一番大変だったこと、それは業者の選定
わたしが体験した水洗トイレを設置するまでの流れを上図のようにまとめています。我が家の場合、下水道工事は4月末に着工し工事完了の知らせを頂いたのは12月26日でしたので最初のステップで約7か月を要しています。
そして、8月の自宅前の下水本管の取付け作業に合わせ、水道局の職員から取付管の位置を決めてほしいと言われ、228軒の指定工事店リストを頂きその中から業者を選ばないと取付管の位置を決めることができない状況でした。
急を要する雰囲気の中で、ほとんど聞いたことのない業者ばかりの中から「業者を選ぶ」という選定作業がもっとも大変でした。
私流の業者の選定基準とは
わたしの基本的な選定基準はこうである。これまでの経験上「安かろう悪かろう」という思いが強い。ただ決して「高ければ良い」とも思っていない。
わたしは、「気に入ったものは長く使いたい派」でこの基準に値段はほとんど関係ない。安く買えたものであろうと、気に入ったものは気に入るし、高価でも気に入らなければ使わない。ただそれだけなのである。
だから、見積もりで数社を競わせることで値段が安いという事だけで決めるつもりは毛頭ない。「相手が信頼できそうか」「この人なら任せられそうか」お会いして話したときのこの感触だけを頼りにしている。
私流の業者選定作業とは
頂いた指定工事店リストはおそらく公平を期するために県内の全ての業者をリストアップしていると思われます。しかし、他の市となると移動だけで1時間以上とか掛かってしまう場合があるので対象となりえない。
だから、まずは市内でさほど遠くない地区にある業者を対象として、25軒をピックアップ。これをひたすらイエローべージで調べて営利主義的な雰囲気がないかとか、ネットで検索して口コミと評価ポイント(☆☆☆☆)みたいな感じで1次選考。
評価ポイントが良かったその中で、一軒だけ以前住んでいた地区に事務所があって雰囲気も悪くなく(これまでお付き合いは無い)なんとなく聞き覚えがある社名があり、またホームページもかなり好印象でした。
そして、お会いした2人の営業マン。お話ししてみて誠実な印象を受け、ちゃんと「客として対応」している。(サービス業に従事している人など、意外とここが出来ていないひとが多いのである。こっちは気持ち良くお金を使いたいのに気持ちが萎えることが多々ある。)
業者選定の決め手となったのは
経験豊富で物腰が柔らかく、それでいてたくましさが滲んでいる上司と思われる方と、若い方の二人組の営業マンでした。簡易水洗トイレの便槽の処理方法や臭突をどのようにするのかという私の問いに「話を盛ることなく、誠実に対応してくれた」ことや、仮設トイレ設置の配慮、専門業者として素人の客に対してマウントと取ってくるような感じが一切なかったところも良かった。
工事費用の相場は事前に調べていたし、また見積もりを頂いたときは若い営業マンだけでしたが、金額は水道局の方から聞いた金額とも大きな隔たりは無かったので任せてみようと思いました。
暮らしの変化
なんといっても、まずトイレが明るくなった印象です。クッションフロアを新しくして明るめの色に変えたのでかなり雰囲気が違います。それから、便器はそれなり節水タイプなので水の使用量はかなり少ない印象を受けます。
それから、今回の便座は自動で便器を洗浄する機能と、自動でノズルを洗浄する機能が付いています。とくにノズルの自動洗浄は非常にうれしい。掃除の手間がかなり軽減される。
あとは、なんといってもこれまでのように簡易水洗の臭突から放つニオイから解放されたことがありがたい。これでやっと隣家に対する罪悪感から解放されたことが最大のメリットだと思います。
まとめ
中古住宅を購入するかたにとっては、水回りはかなり気になるところだと思います。私が購入した中古住宅、予想はしていましたがトイレがかなり残念な状態でした。100人中100人がそのまま使う気にならないだろうと思います。
お風呂は比較的キレイでしたので掃除してそのまま使っていますが、台所の蛇口とお風呂の蛇口を交換して、トイレは内装も便器も便座もすべてを一新。ですからトイレの改装にはそれなりにお金が掛かっていたのです。
しかし、だからといって下水道整備の流れに抗う気はありません。むしろ、罪悪感から解放されるし街全体の空気がキレイになるのですから歓迎します。
これから、中古住宅を購入しようとしている方はその地区の下水道整備についても調べておいたほうが良いと思います。下水道の整備計画があるところでは、いずれトイレの水洗化で80万円~100万円はかかると思います。トイレや水回りが下水道本管(道路側)から遠いほどコストアップになるし、オシャレで機能性が高い便器はかなり高価になります。
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